もち米トリビア:洗い方から浸水時間、蒸し方までお教えします!

いちごは、洗う?洗わない?安全で正しい洗い方について解説

私たちの身近な果物の一つである「いちご」。ケーキ等のお菓子の材料としても使えますし、子供にも大人にも人気の果物ですよね。

さて、あなたはいちごを食べるときに洗いますか?洗いませんか?実は、いちごは洗って食べる派と洗わないで食べる派に分かれるのです。先に申し上げますが、いちごは洗って食べるべきです。

この記事では、いちごを洗った方が良い理由、洗わない方が良い理由、冬から店頭に並ぶ理由、いちごに使われている農薬、正しい洗い方を説明します。

いちごを洗わない派の方はなぜいちごを洗った方が良いのかについて、また、すでに洗う派だという方もいちごの洗い方について学びましょう。

いちごを洗う派の理由

いちごを洗う派の主な理由は、いちごを育てる過程で使われた農薬、虫、細菌、また店頭に並ぶまでの流通過程でついた人の手垢が気になるからです。

そのどれも肉眼で見えるものではないのですが、特にいちごに使われた農薬には気を付けるべきです。実は、いちごは大変病気に弱い果物なのです。

そもそも、いちごという果物は南北アメリカ大陸が原産です。そのため、日本の土壌や気候では、本来は育ちにくいのです。

自然に育てることが難しい環境の中で栽培するには、栽培を手助けする農薬が必要になります。

それに加えて、いちごの生産時期も影響します。スーパー等店頭にいちごが並び出すのは冬の12月くらいから、もしくは1月くらいからです。

クリスマスケーキが店頭に並ぶと、いちごの季節が来たような印象を受けますよね。

実際、一般家庭において、 毎年6月〜11月はほとんどいちごが消費されず、12月頃から徐々に消費量が増え始めます。しかしながら、実はいちごの旬の時期は、3月〜4月くらいの春後半なのです。

ここでも、本来は栽培に適していない環境の中で育てることになるので、そのような環境の中で栽培するには、栽培を手助けする農薬が必要になります。

他の果物も同じなのでは?なぜいちごを特に注意しなければならないの?と思った方、いちごという果物の形状を思い出してください。いちごは皮を剥いて食べるタイプの果物ではありません。

さらに実の部分(種のように見える、ツブツブした部分)には農薬などの異物が溜まりやすい構造になっています。そのため、いちごは食べる前によく洗った方が良いのです。

いちごが冬から店頭に並ぶ理由

なぜ、いちごは実際の旬の時期より4か月も早く店頭に並び出すのでしょうか。その理由は主に2つあります。1つは、日本人が初物好きな民族だからです。

日本人は、季節の食べ物を大切にしており、一年の中で初めて食べる「初者」を有難がる風習があります。つまり、早い時期に出荷されたものほど価値を感じる民族なのです。

実際の旬の時期よりも早めに出荷した方が市場価値が上がるため、どんどん早い時期に出回るようになりました。もう1つの理由は、クリスマスケーキ用にいちごが必要になるからです。

私たち日本人は、クリスマスケーキと聞くと、ほとんどの人は真っ白な生クリームにいちごが乗っているケーキ(いわゆるショートケーキ)を想像します。しかし、実はこれは日本独自の文化です。

1922年、お菓子の老舗メーカーの不二家が生み出した、生クリームの上にいちごが乗っているタイプのケーキが始まりで、日本中にクリスマスケーキが定着するようになったのです。

以上の2つの理由により、日本では毎年12月からいちごが店頭に並んでいるのです。

しかし、本来の時期とは異なる時期にいちごを栽培することは容易ではありません。そのため、露地ではなくビニールハウスの中での栽培が必要になります。

具体的には、ビニールハウスの中で気温や湿度などを調整し、夏の時期に人工的な冬を作り出し、秋の時期に人工的な春を作り出すということをしています。

そうすることで、12月の時期にもかかわらず春が来たといちごに勘違いさせ、本来は収穫できないはずの時期でもいちごが収穫できるようになっているのです。

日本でいちごに使われる農薬

日本では、いちごの栽培における環境を整えるため、農薬が必要です。

もちろん農薬の基準値は定められており、その基準値をクリアしたいちごのみが商品として店頭に並んでいるのですが、その基準値自体が実は落とし穴という可能性があります。

例えば、いちご栽培においてピメトロジンという農薬が使われています。

その残留農薬基準は、2019年2月の記事によると、日本では2.00ppmなのに対して台湾では0.01ppmであり、台湾よりも200倍基準値が緩いということがいえます。

さらに、2017年の記事によると、EUで禁止されている成分「プロシミドン」はWHO(世界保健機関)で“胎児への悪影響リスク”が指摘されている成分です。

また、「ネオニコチノイド系」と呼ばれる成分は神経毒性が不安視されていますが、いずれも日本ではいちご栽培の際の農薬として使用されています。

特に、「ネオニコチノイド系」は殺虫剤としても使用される成分であり、ミツバチの方向感覚・運動感覚を麻痺させ大量死に至らしめた原因と疑われています。

このように、諸外国で禁止されている成分も、日本のいちごには付着しているのです。

いちごを洗わない派の理由

次に、いちごを洗わない派の人は、どのような理由で洗わないのでしょうか。その理由は主に2つ挙げられます。

1つ目の理由としては、いちごは洗うと傷みやすいからです。いちごの表面に水分が付着すると、その水分が浸透し、表面が柔らかくなり、潰れ始めます。さらに、腐るスピードを早めてしまいます。

いちごの産毛の部分は雑菌の温床になりやすいため、洗わない方が衛生的とも言えます。

いちごが余計な水分を吸ってしまうと、見た目も悪くなり、さらに衛生面でも悪影響を及ぼす可能性があるのですね。実際、ケーキ屋さんなどで扱っているいちごは洗われていないことが多いです。

最近では、専用の洗浄液で洗うお店もあるようですが、どちらにしても、いちごの水洗いは御法度というのが製菓業界の常識です。

2つ目の理由としては、洗うことによっていちごの栄養が流れ出てしまうからです。いちごはビタミンCが豊富な果物として有名ですよね。

大人が一日あたりに必要とするビタミンCは、100mgとされています。これは、いちごに換算すると約6〜7粒相当です。

これでも少し摂取が大変と思うかもしれませんが、実はレモンに換算すると5個、みかんの場合は4個に相当します。

いちごには多量のビタミンCが含まれており、「ビタミンCの王様」とも呼ばれているのです。そんなビタミンCには、水に溶け出しやすいという性質があります。

せっかくたくさんのビタミンCを含んでいるのだから、洗ってしまうことでその栄養素を捨ててしまうのは非常にもったいなく、損なことと言えます。

以上の理由などにより、いちごを洗わない方がいいと思うことも理にかなっていると言えます。

いちごの正しい洗い方

結局、いちごは洗うべきなのか、洗わないべきなのか、どちらでしょうか。冒頭で述べたとおり、いちごは洗う必要があります。

いちごに付着した農薬などの除去のために、洗うことは必要です。ですが、いちごが傷んだり栄養が流れてしまうのなら洗いたくないですよね。

次に紹介する洗い方を実践することで、いちごの傷みや栄養の損失を最小限に抑えることができます。まず洗う前に、パックの中にカビが生えたいちごが無いかチェックしましょう。

カビはいちごからいちごへと広がり、あっという間に周囲のいちごを全滅させてしまいます。変色したものがある場合も同様です。

次に、洗うタイミングについては必ず「食べる直前」に洗うように心がけましょう。

洗った後のいちごはすぐに腐ってしまうので、保存が効かなくなります。その場で食べる分のみを洗いましょう。

最後に、洗い方です。イチゴを洗うときは、必ずヘタがついている状態で洗いましょう。ヘタを取ってからだと、そこからビタミンCが流れ出ていってしまいます。

ミニトマトの場合は雑菌除去の観点からヘタを取ってから洗うべきとされていますが、水に弱いいちごの場合は水溶性のビタミンCが流出してしまうのを防ぐため、ヘタを取らずに洗いましょう。

なお、可能であれば酢を混ぜた水を使って洗うことが望ましいです。酢を混ぜた水で洗った方が、有害なバクテリアやウィルスをより効果的に除去できます。

なお、塩水で洗うのは好ましくありません。いちごの場合は、塩水で洗うと農薬の成分がいちごに染みやすくなってしまいますので注意しましょう。

まとめ

・いちごの栽培過程では、多量の農薬が使われている

・洗い方に気を付ければ、いちごの傷みや栄養の流出を最小限に抑えられる

いちごは育てるのが大変難しい果物のため、栽培過程で多量の農薬が使われています。また、食べる直前によく洗ってから食べましょう。

洗わない派の方々が気にしていることは、洗い方を気をつけることで可能な限り対策しましょう。