口に入れた瞬間に贅沢な甘みが広がる、おいしいホワイトチョコ。そのホワイトチョコ、実はあんまり体に良くないらしい…。そんな話が最近聞こえるようになりました。でも、それって本当?
ホワイトチョコが大好きな私は、その真相を知るために、ホワイトチョコについていろいろ調べてみました。
この記事では、ホワイトチョコが体に良くないと言われる理由や、安全にホワイトチョコを食べる方法などについて解説していきます。
目次
ホワイトチョコが体に悪いと言われる理由は酸化チタン
ホワイトチョコが体に良くないと言われる理由の一つが、ホワイトチョコに含まれる「酸化チタン」と呼ばれる物質です。
酸化チタンとは金属酸化物の一種で、そのナノ粒子には発がん性があり、不妊症や妊娠合併症、アルツハイマーを引き起こすという報告がされています。
しかし、これはあくまでマウスに酸化チタンを投与した実験の結果であり、その方法も酸化チタンのナノ粒子と食塩を混ぜたものを、マウスの血中に直接注射するというものでした。
また、このときの酸化チタンの量は体重1㎏あたり5gというかなりの比率であり、体重60㎏の人であれば酸化チタンだけで300gを摂取する必要があります。
ホワイトチョコに含まれる酸化チタンはごく微量であり、とてもホワイトチョコだけではこれだけの量を摂取することはできません。
よって、ホワイトチョコに含まれる酸化チタンの体への影響はそこまで大きくないと言えるでしょう。
次に、ホワイトチョコが体に良くないと言われる理由が糖分とカロリーです。
ホワイトチョコは、通常のチョコレートに比べてココアバターと砂糖、粉乳の分量が多く、その分糖分やカロリーが増えてしまいます。
また、通常のチョコレートに比べてカカオ成分を多く含むものや、カロリー控えめといった健康志向の商品も少ないのが現状です。
ホワイトチョコはこういった点で、「体に良くない」と言われることが多いのです。
ホワイトチョコの食べ過ぎは糖分の過剰摂取につながる
美味しいホワイトチョコですが、食べすぎるともちろん糖分の摂りすぎにつながります。糖分の摂りすぎが体に与える影響は様々なものがありますが、その一つ肥満です。
糖分を取りすぎることでカロリー過多となり、体に脂肪が蓄積され、体重が増えて肥満につながります。また、虫歯にもなりやすくなります。
口内の細菌(ミュータンス菌)が砂糖を分解して酸に変えてしまうため、その酸が歯を溶かして虫歯にしてしまうのです。
そして、糖尿病を引き起こすリスクが上昇することも知られています。糖尿病を発症すると、視力が低下したり、臓器がダメージを受けたり、症状が悪化すると手足が壊死してしまい切断する必要がでてくるといった大変な事態につながります。
また、砂糖には依存性があり、摂りすぎを続けると体内に糖分があるのが当たり前の状態になってしまい、砂糖が不足するたびにイライラして落ち着かないという症状がでることがあります。
これは、糖が血糖値を急激にあげ、その後急降下させるためです。このように、糖分の摂りすぎは体に悪影響なのです。
ホワイトチョコ以外の糖分を多く含むお菓子は?
ホワイトチョコ以外にも、糖分を多く含むお菓子があります。
ショートケーキやカステラ、バニラアイスなどは1個あたり約30g、クッキーやマシュマロ、グミやキャンディなどが1袋あたり20g程度となっています。
また、コーラや砂糖入りの缶コーヒーには1本あたり約25g、レッドブルやモンスターなどのエナジードリンクにも1缶あたり20g程度の砂糖が含まれています。
アイスを食べるとき、人間の舌は冷たさに負けて甘みを感じづらくなってしまうため、アイス類に含まれる砂糖の量は多くなっています。
また、エナジードリンクは血糖値を急激に上昇させて一時的に体を元気な状態にするために、多量の砂糖を使用するのです。
安全にホワイトチョコレートを食べる方法は?
だけど…美味しいホワイトチョコはやっぱり食べたい!というあなたに、安全にホワイトチョコを食べる方法をお伝えします。
まず、ホワイトチョコを食べるときは、麦茶や紅茶などの血糖値の上昇を抑えてくれる飲み物を一緒に飲むことです。
血糖値の上昇を緩やかにすることで砂糖の摂りすぎによる健康へのリスクを低下させてくれます。また食べる量も重要です。
炭水化物の1日の摂取適量が300g前後であり、間食では20gくらいまでが望ましいことを考えると、ホワイトチョコレートは最大でも1日ひと箱までが許容範囲でしょう。
そして、食べる時間も気にしてみましょう。1日の中で一番血糖値の上昇が穏やかなのが午後3時ごろと言われています。
同じものを食べるのであれば、より体への影響が少ない時間帯を選んで食べることも、健康管理の一つですね。
まとめ
・ホワイトチョコが体に悪いと言われる理由は、酸化チタンではなく糖分である。
・糖分の摂りすぎは、肥満や虫歯、糖尿病などを引き起こす可能性がある。また、砂糖は依存性が高いため、砂糖が不足して血糖値が下がるとイライラするといった精神症状がでることもある。
・ホワイトチョコ以外にも、ケーキ類やアイスクリーム、飴やグミといったお菓子や、コーヒーやコーラ、エナジードリンクなどにもたくさんの糖分が含まれている。
・ホワイトチョコを美味しく食べるために、血糖値の上昇を抑える時間帯を選んで、飲み物にも気を使って食べ過ぎないことが大切である。
美味しいホワイトチョコですが、食べ過ぎてしまっては体に悪影響を及ぼします。食べる時間や量をきちんと考えて、美味しく適度に楽しみましょう。