分かりやすく動いたり声を上げたりしないあさりは、生きているのか死んでいるのか分かりづらいですよね。
この記事では、あさりが死んでいるかの見分け方を紹介しています。さらに、「ベロが出てる」「水管を出したまま」「半開き」の場合は死んでいるか?という疑問についても解説!
あさりの生死の判断に迷っている方、この記事を読めばしっかり見分けられるようになりますのでぜひご覧ください!
目次
あさりが死んでいるかどうかの見分け方
死んでいるあさりには特徴があります。この記事では特徴を4つ解説しますので、判断の参考にしてください。
貝殻が開きっぱなし
貝殻が開きっぱなしのあさりは死んでいる可能性が高いです。
ただし、生きている可能性がありますので、ガシャガシャかき混ぜてみる、あるいは容器ごと左右に軽く振ってみてください。生きていれば貝殻を閉じるはずです。
臭いがする
基本的にあさりは無臭ですが、死んでいるあさりは臭いがする場合があります。
腐敗臭や硫黄臭い場合は死んでいるだけでなく、腐っている可能性が高いので、絶対に食べないようにしましょう。
熱を加えた時に一気に開く
熱を加えた時に一気に開くのは生きているあさり、というイメージがありますが実は逆なんです。
生きているあさりは水温が50℃くらいになると、少しだけ口を開きます。逆に、死んでいるあさりはパカッと一気に開くんです。
加熱時の開き具合であさりの生死を判断したいときは弱火で少しずつ熱していくのがポイントです。
ちなみに、加熱したのに閉じたままの場合でも生きている可能性はあります。
上下の貝のつなぎ目がうまく機能していなかったり、貝殻を閉じている貝柱の力が強すぎる、などの理由から生きていても開かない可能性はあるんです。
ただ、中身は傷んでいる可能性もありますので、無理にこじ開けて食べようとはしない方がいいです。
水が白くなっている、粘ついている
あさりを入れている水が白く濁っていたり、あさりが粘ついている場合は死んで腐っている可能性が高いです。
この場合も危険なので食べないようにしましょう。
あさりが半開き、水管、ベロがでたとしても死んでいるとは限らない
ただし「ベロが出てる」「水管を出したまま」「半開き」の場合でも、必ずしも死んでいるとは限りません。
この状態になる理由としては下記3つがあります。
冷眠状態のため
鮮度を保つため、スーパーなどでは出荷時に冷眠という保存方法を使います。冷眠状態になったあさりは運動量、呼吸量が減り長期間鮮度を保てるようになります。
この状態のあさりは水管が出た状態になったり半開きになったりするんです。この状態は死んでいるというわけではありません。
常温の水に入れれば1時間ほどで活動を再開し始めますよ。
砂抜き時の水の塩分濃度が高すぎる、または低すぎる
砂抜きの時にあさりを入れておく水の塩分濃度が適度な濃度でないとあさりが弱ってしまいます。
この時にも水管が出たままになったり半開きになったりします。ちなみに、塩水の濃度は海水と同じ3%がおすすめです。
開いているあさりに刺激を与えた
前述の通り開いているあさりに刺激を与えた場合、あさりは貝を閉じます。この時、水管を引っ込めるのが間に合わずに少し出したまま閉じてしまうことがあるんです。
この場合も水管を出したままになりますので、死んでいるわけではありません。ただし、強い刺激を与えると水管を強く貝で挟んでしまい、それが原因で死んでしまう、なんてこともあるようです。
あさりに刺激を与えるときは優しくしてあげましょう。
あさりが死んでいる場合、絶対に食べてはいない
「どのみち調理したら死ぬんだし食べてもいいんじゃ……」と思われている方が多いかもしれませんが、「死んだあさりを調理する」のと「調理の結果死ぬ」のは全く違うんです。
調理前に死んでいるあさりは絶対に食べないようにしてください。
死んだあさりは腐るのが早く、腐ったあさりは「貝毒」という毒を発生します。その毒を食べてしまうと食中毒になってしまいます。
食中毒の症状としては、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐などがあり、貝毒で食中毒になってしまうと非常に辛いです。
死んでいても腐る前であれば問題ないかもしれませんが、「いつ死んだか」「腐っていないか」も確かめる術がありませんので、死んでいると判断した場合は健康のために食べないようにしましょう。
また加熱したとしても死んだあさりを食べてはいけません。貝が死んで腐ったときにに発生する毒素は熱に強いです。つまり、加熱しても毒が消えないんです。
死んでいるあさりは加熱しても危険ですので、もったないですが食べずに捨てましょう。
まとめ
・貝殻が開きっぱなし
・臭いがする
・熱を加えた時に一気に開く
・水が白くなっている、粘ついている
この点に注意すれば「死んでいるあさりを気付かず食べてしまった」なんてことはなくなるのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、死んでいるあさりは加熱しても食べられません。食中毒は非常に辛い症状を引き起こしますので、死んでいるあさりをしっかり見極めて美味しくあさりをいただきましょう。