スライムはあのブヨブヨとした触り心地が楽しく、子供には人気があります。遊ぼうと思って購入したり、夏休みの自由研究としてキットで作ったり。
中には、子供が学校の授業で作ったものを持って帰ってきたということもあるはずです。YouTubeの影響もあって、スライムを作る人が増えたのではないでしょうか。
しかし、スライムは時間が経つとカビが生えてしまったり、埃まみれになって使えなくなったりしてしまうので、いずれ廃棄することになると思います。
このとき必ずと言っていいほど困るのが捨て方です。「ビニールっぽいし、不燃ごみかな?」「ドロドロして水っぽいし、水道に流しても平気そう。」なんて考える方も多いでしょう。
では、これらは本当に正しいのでしょうか?
この記事では、正しいスライムの捨て方から、身近なものを使った二次活用法まで説明していきます。捨て方を誤ると、余計な費用がかかってしまうかもしれません。これを読んで、正しく処分しましょう。
目次
スライムの捨て方
一般的には、「可燃ゴミ」として廃棄します。スライムの原料である、ホウ砂を販売している製薬会社があります。
その会社のホームページで、スライムの作り方が紹介されていますが、そこでも可燃ゴミとして処分するように注意書きがされています。
ただし、何ゴミとして廃棄するかは、自治体ごとに異なる可能性があります。
実際に、三鷹市では「可燃ごみ」ですが、相模原市では「一般ゴミ」に分別されています。わからない場合は、市役所に問い合わせて確認しましょう。
スライムを捨てる時の注意点
スライムが水っぽくて捨てづらい時は、固めてから捨てましょう。手作りした場合、材料のホウ砂が残っていれば、それを足すことで、硬めのスライムにすることができます。
手元にホウ砂がない場合は、自然乾燥させるか、食塩で固めてから捨てるとよいでしょう。
万が一、回収時に袋が破れて、ゴミ収集車にドロドロのスライムがへばり付いてしまっては、大変迷惑です。
水分が多い場合は、新聞紙で包んだり、牛乳パックやビニール袋に入れて捨てたりすることもできますが、固めてから捨てるのがベストでしょう。
絶対にしてはいけないスライムの捨て方
スライムには、ホウ砂の他に、PVA(ポリビニルアルコール)洗濯ノリが含まれています。絶対にしてはいけないと言う理由には、この洗濯ノリが大きく関わってきます。
では、絶対にやってはいけない捨て方を3つ説明していきます。
1.下水に流す
排水管を詰まらせる原因になるのでやめましょう。
お酢やお水を混ぜて、液状にして処分する方法もあるようですが、うまく液体にならない可能性もあります。スライムは粘り気があるので、その他のごみとくっ付いて、大きな塊になってしまうかもしれません。
そうなっては手遅れです。修理してもらうしかなくなります。
そもそも、洗濯ノリが含まれるものを下水に流すなんて環境に悪いです。下水に流すのはやめましょう。
ただし、お酢で溶かす方法は、うっかり流しに落としてしまった場合の対処法として覚えておくとよいでしょう。
2.土に埋める
スライムに含まれるポリビニルアルコールはプラスチックの一種で、土には還りません。野生の動物が食べてしまう危険性もありますし、そもそも環境に悪いです。
ビニールごみを埋めて処分しようとする人はいませんよね。どんなに水っぽくても、お庭に撒いたりしてはいけません。
3.川に流す
質問サイトで、「川に流す」と言う回答を見かけたことがありますが、絶対にダメです。生活排水による水質汚染が問題視されています。
スライムも、洗濯ノリなどの成分を見れば、生活排水と同じようなものです。絶対に川に流してはいけません。
捨てるのが面倒臭い時に…余ったスライムの活用法
どの家庭にも常備している「あれ」で、スライムを別のおもちゃに変身させることができます。
それは「食塩」です。食塩を混ぜることで、スーパーボールを作ることができます。
それでは、作り方の手順を説明していきます。
- スライムを容器に入れ、食塩をふりかけ、よく混ぜます。
- しばらく放置し、水分が抜けてきたら、水だけを捨てます。
- ①、②を繰り返します。
- 固まってきたら手でこねて、形を整えます。
- スーパーボールの完成です。
スライムからスーパーボールができるなんて驚きですね。市販のスーパーボールほどではありませんが、きちんと弾みます。
ちなみに、スーパーボールも可燃ごみとして廃棄します。こちらも自治体ごとに異なる可能性がありますので、市役所で確認してください。
まとめ
・スライムは可燃ごみ
・下水に流す、土に埋めるのは絶対ダメ
・捨てづらいときは、ホウ砂や食塩を加えて固めるか、自然乾燥させて水分を除去
・食塩を使ってスーパーボールが作れる
・スーパーボールも可燃ごみ
今回はスライムの正しい捨て方を解説しました。間違った捨て方をすると、下水を詰まらせるなどのトラブルを招く可能性があります。
また、水質汚濁の原因にもなりかねません。地域ごとに確認して正しく処分しましょう。ぜひ、お子さんにも教えてあげてください。