独特な粘り気と食感が特徴的な「オクラ」。
夏を旬に迎え、ネバネバ野菜の代表格とも言えるオクラは、定カロリーでありながら栄養価が高いことで知られていますね。
そのポテンシャルの高さから、ダイエット食品としても人気が集まり、「オクラダイエット」を実践する人もしばしば。
ですが、意外と知られていないオクラの食べ過ぎによる体への影響。。今回は、オクラの栄養素からみる健康への効果とその逆も踏まえて、お伝えしていきます!
目次
オクラの食べ過ぎは体に悪い?
まずは単刀直入にいうと、オクラの食べ過ぎは、「下痢」と「便秘」を引き起こします。食べ過ぎ要注意です。
まず、オクラに豊富に含まれている食物繊維は、含有量は100gあたり5.0gあると言われています。
このうち、水溶性食物繊維は1.4gで、不溶性食物繊維は3.6g含まれているとされているのですが、水溶性食物繊維というのは、便をやわらかくする働きがあるので、摂取するとお通じがよくなると言われています。
しかし、特に胃腸が弱い人は、摂取しすぎると下痢を引き起こすことがあるのです。
そして、不溶性食物繊維については、水分を吸収し、便のカサを増やす作用があると言われています。
これを摂りすぎると、便が大きくなりすぎて腸の動きが鈍くなり、便秘へと発展してしまうのです。
これがひどくなると、腹痛や吐き気を催すこともあるんですね。多量摂取は禁物なのです。
ちなみに、食物アレルギーは事例がほとんどないオクラですが、またオクラのうぶ毛は、口の中が痒くなる症状が出る人もいるので、そういった方は、うぶ毛をしっかり処理するのが良いでしょう。
オクラの食べ過ぎで太るリスクはある?
オクラって、ご飯にあいますし、ネバネバコンビで納豆とも相性がいいですし、麺類とあわせてもすごく美味しいですよね。
なぜかオクラとあわせると、食が進むのを実感したことがある方も多いのではないでしょうか?
そして「オクラって食べても太らないの?」と疑問に感じたことがある方もいるのではないでしょうか。
ここで、オクラの気になる糖質・カロリーを振り返ります。
<オクラ(1パック/(約10本:100g )>
糖質:1.6g
カロリー:30kcal
このように、カロリー糖質ともに低い数字です。やはりダイエット向きの食品と言えるでしょう。
ですが、オクラと一緒に食べると、その食べやすさから炭水化物の量が増えてしまう傾向があると言えます。
食欲がないときは助かる食材ですが、炭水化物とのコンビでは食べ過ぎ注意です。
オクラの1日の食べる目安
食べ過ぎ注意って言っても、どれくらいなら食べていいの?と思いますよね。
オクラに含まれている量の多い栄養素分と、厚生労働省が定める1日の摂取基準量と比較しました。
オクラ1パック(100g) 1日の摂取基準量*
カリウム:260mg (目安)2600mg
ビタミンA(β-カロテン):670μg (目安)700μg
ビタミンK : 71μg 150μg
葉酸:110μg (目安)240μg
食物繊維量:5.0g (目安)18.0g
*厚生労働省「日本人の食事摂取基準」(2015年版)30歳の女性の場合
この通り、1日にオクラを10本程度 、100g前後食べたとしても、どの栄養素も過剰摂取にならないということが分かります。
30歳の女性の場合1日の食物繊維の摂取目安が18gですから、計算上はオクラ3パック、30本前後は食べても良いことになりますね。
しかしながら、1品の過剰摂取よりも、食事のトータルバランスを考えて摂取することが良いでしょう。
オクラを食べるメリット
食物繊維による腸へ与える効果は前述の通りですので、それ以外の、オクラに含まれる栄養価から様々なメリットをお伝えしましょう。
カリウム
カリウムは私たちの体内にあるナトリウムの排出を促してくれるのですが、これが女性の敵である「むくみ」の対策に繋がります。
オクラはカリウムが豊富に含まれているので、むくみに悩んでいる方へはとてもオススメです。
ビタミンA(βカロテン)
β-カロテンは体内で変化し、ビタミンAとしてはたらくのですが、ビタミンAは、ウイルスが侵入しやすい鼻や喉の粘膜を強くする効果があるので、免疫力アップにつながります。風邪予防にもいい食材ですね。
葉酸
葉酸は妊娠初期の女性に重要とされる栄養素で有名ですね。
適切に摂取すると胎児の神経管の発育不全リスクを軽減する効果があり、大人の場合も、貧血や循環器疾患などを予防する効果が期待できると言われています。
まとめ
このように、栄養たっぷりのオクラ。
食物繊維が豊富なことから食べすぎるとお腹がゆるくなったり、はたまた便秘への作用もあったりするわけですが、適度に摂取するとお通じも良くなることから美容効果も高いとされているお野菜です。
こだわりのオクラレシピを考案するのもいいですね。
特に旬の夏時期には是非食卓のメニューに取り入れてみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!