お正月、御節に入っている甘い味付けの黒豆。子供からお年寄りまで美味しく食べられますよね。
普段の食卓でも、箸休めにぴったりな副菜にもなります。しかし、一気に食べきれず余ってしまうこともしばしばあるかと思います。
そんな黒豆の賞味期限をご存知ですか?
黒豆は市販品のイメージがありますが、家庭で作ることも出来るので、その調理過程での豆の状態に最適なオススメの保存方法と、余った時に煮汁まで活用できるリメイクレシピもご紹介します。
黒豆の賞味期限は?
黒豆とひとことで言っても様々な状態のものがあります。
例えば、既製品の御節に入っている黒豆だと開封後3日ほどで食べきるのがベストでしょう。
いつ、どのようにして作られたか把握が出来ないこと、また手元に届くまでにどのような管理下におかれていたのかが分からないことなどを考慮した上で、出来るだけ早く食べきる方が良いです。
同じ既製品でも、真空パックのものを開封して残ってしまった場合は、開封後1週間ほどと、食べられる期間はぐっと伸びます。
いずれも保存は10℃以下の場所が良いでしょう。御節の場合、冬場なので廊下や玄関などの寒い場所にお重ごと置いておくこともできますが、冷蔵庫で保存するのが一番安心なので、出来るだけ冷蔵庫に入れて保存するようにしましょう。
手作りした黒豆の賞味期限と保存方法
既製品のイメージの強い黒豆ですが、家庭で作って保存しておくことができます。
その調理手順に沿って、それぞれの豆の状態に適した保存方法もご紹介します。
1、乾燥黒豆
黒豆と聞くと、ツヤツヤでふっくらしたものをイメージしますが、その元々の姿は乾燥豆の状態です。乾燥黒豆の状態だと、賞味期限は半年から1年程度です。
ただし、風味が落ちてしまうので出来るだけ早く使い切るようにしましょう。また、保存方法は冷蔵保存が最適です。
乾燥黒豆は高温多湿が大敵ですので、買ってきたままのビニール製などの入れ物から出して、通気性の良い紙袋、または新聞紙に包み直してから冷蔵庫や10℃以下の風通しの良い場所で保存しましょう。
2、水戻しをした黒豆
乾燥黒豆の状態から水で戻す処理をしますが、この段階での最適な保存方法は、冷蔵保存か冷凍保存です。
冷蔵保存する場合は、豆の水気を取るためにキッチンペーパーなどで拭いてから、密閉できる蓋つきのタッパーやジップロックなどに入れて保存しましょう。
保存期間は2〜3日なので、その間に調理するようにしましょう。
冷凍保存する場合は、水で戻した状態の豆を多めの水を入れた鍋で茹でてから、水気を拭き取り粗熱を取ってから、冷蔵保存の時と同じような容器に入れてから冷凍庫へ入れましょう。
冷凍保存になると1ヶ月程度日持ちするので、すぐ調理しない場合は手間はかかりますが冷凍保存する方が良いでしょう。
3、味付け済みの黒豆(黒豆煮)
豆の下処理を済ませて味付けまで済ませた黒豆。家庭で手作りした場合はどのような保存方法でどれくらいの期間保存できるのでしょうか。
実は、既製品の場合と同じように、常温・冷蔵保存が出来る上に冷凍保存も有効です。
3−1、常温保存
常温で保存する場合は、10℃以下の場所で保存するか、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。常温保存の場合の賞味期限はおよそ1週間くらい。
この間、2〜3日に一回火にかけることで更に日持ちさせることができます。
火にかけるといっても、鍋に黒豆を入れて沸騰したのを確認して1分ほどで火を止めるだけです。この一手間を加えるだけで、常温保存でも2週間は日持ちさせることができます。
ただし、定期的な火入れを忘れていたり、保存温度が高かったりした場合は腐ってしまうので、食べる前に腐っていないかしっかりチェックしてから食べるようにしましょう。
3−2、冷蔵保存
冷蔵保存の場合は、調理を終えた黒豆の粗熱を取ってから、煮汁と一緒に密閉容器に入れて保存するようにしましょう。
冷蔵保存の場合は1週間くらい日持ちします。また、煮汁と一緒に保存することでふっくらツヤツヤの状態で保存することができるので、煮汁を入れるのを忘れないようにしましょう。
3−3、冷凍保存
冷凍保存の場合は、しっかり煮汁を切って保存することが大事です。
調理を終えた後しっかり煮汁を切ってから、ジップロックやフリーザーバックなどの真空状態にできるタイプの入れ物に入れるようにしましょう。
蓋を閉める際は、出来るだけ空気が入らないように注意しながらチャックを閉めるようにするのがポイントです。
このようなやり方で冷凍保存をした場合は、1ヶ月ほど調理したての状態のまま美味しく食べることができます。
もちろん、煮汁も一緒に冷凍しても大丈夫です。この場合、煮汁と一緒に密閉できる蓋つきの容器に入れ、豆にシワが寄らないようにラップをしてから蓋を閉めて冷凍庫で保管します。
こうすることで、解凍してもふっくらした状態で食べることができます。
ただし、煮汁なしで保存した場合と比べると日持ちが3週間程度と少し短くなってしまうので要注意です。
冷凍した黒豆の最適な解凍方法は?
冷凍保存するのが一番安心ですが、その場合、どのように解凍するのが良いのでしょうか。
一番のおすすめは、冷蔵庫による自然解凍です。食べる前日、だいたい12〜24時間くらい前に冷蔵庫に移しておくと良いです。まだ少し冷たい、凍っている、という場合は電子レンジで10秒ずつ加熱して様子を見ながら解凍しましょう。
また、少しずつ食べたいという場合は冷凍する段階で小さめのタッパー数個に分けて冷凍しておくと解凍も早く、食べきれる量なので無駄がないですよ。
腐ってしまった黒豆はどんな状態?
あまり腐るイメージのない黒豆ですが、食べ物なのでもちろん腐ってしまいます。
見分け方としては肉や魚などの他の食品が腐った時とほぼ同じです。
- 変な匂いがする
- 糸を引いている
- 変色している
- 酸っぱい味がする
- ドロッと変形する
このような場合は腐っている可能性が非常に高いので、食べるのはやめておきましょう。
黒豆のリメイクレシピ、活用方法
つい作りすぎてしまって腐らないように保存したのは良いけれど、黒豆煮以外にレシピが思いつかないという人も多いでしょう。
しかし、意外にも黒豆は煮汁も含めリメイクが効くんです。様々な方法で調理できるので、その一部をご紹介します。
黒豆チーズパン
パン生地を作り黒豆を混ぜて、チーズを乗せて焼くだけ!黒豆の他にも鶯豆なども入れると彩りが綺麗です。
黒豆マフィン、蒸しパン
いつものマフィン生地や蒸しパン生地に黒豆を混ぜて焼くだけ!生地はホットケーキミックスを使うと簡単で便利ですね。
抹茶やチョコ味の生地にするとバリエーションも豊かに楽しめます。
黒豆ぜんざい
お餅や白玉の上に黒豆を乗せて、上からおしるこをかけるだけ!おしるこの代わりに、きな粉や黒蜜をかけても美味しいです。
黒豆ご飯
ご飯を炊く際、黒豆と煮汁、塩を入れて炊飯スイッチを押すだけ!お米の水は少し少なめにすると良いですよ。
豆カレー
豆カレーを作る手順で、他の豆と一緒に煮汁を切った黒豆を入れるだけ!もちろん、普段のカレーに追加するだけでも美味しく食べられます。
まとめ
作っても買ってもつい余らせてしまう黒豆。
豆の状態や調理方法によって適切な保存方法を活用して、リメイクレシピにも挑戦しながら、最後まで美味しく楽しみたいですね。