肌の乾燥や、風邪・ウイルス対策などのために、加湿器って便利な存在ですよね。でも、加湿器を使っていると、床が濡れてしまうことってありませんか?
実はそれ、対処できるんです。この記事を読むことで、加湿器で“床が濡れる原因”と“対処法”がわかり、もう床が濡れる心配をすることなく、お部屋で快適に過ごすことができるようになりますよ。
目次
加湿器で床が濡れる原因
「なぜだかわからないけど、加湿器で床が濡れることがあるなぁ…」と思っていませんか?それにはハッキリとした原因があります。
加湿器の種類
実は加湿器の種類は、大きく分けて4つのタイプに分けられます。それぞれ特徴があり、床が濡れやすいタイプとそうでないタイプが存在します。
水を霧状に出して加湿するタイプは、水が蒸発できないまま下に落ちてしまうため、床が濡れやすいのです。
加湿器の位置
なんとなく部屋の邪魔にならない位置に置いたり、コンセントの場所によって位置が限られることもあるかもしれませんが、実は加湿器の位置も床が濡れる原因になります。
高さのない加湿器を床にそのまま置いていると、床までの距離が近すぎて、水が蒸発できないまま下に落ちてしまいます。
また、エアコンの風があたる位置はどうしても乾燥するため、湿度が足りないと加湿器が判断してしまいます。
ドアの近くに置いた場合も同じで、ドアの開閉によりその周りの湿気が外に出てしまい、部屋の湿度が足りないと判断してしまうことがあります。
室温が低い
単純ですが意外と知られていない原因がこちら。部屋の温度が高いと水分が空気中で蒸発しますが、温度が低いと水分が蒸発できないまま床に落ちてしまいます。
加湿しすぎ
湿度にも適正があります。加湿する必要がない状態で加湿を続ければ、もちろん水分は蒸発することができません。
以前、飲食店で加湿器が置いてある床の周りが濡れているのを見かけたのですが、調理や洗い物でお湯を使っているため蒸気が発生していて、店内は十分に湿気がある状態だったのではないでしょうか。
加湿器で床以外に濡れる危険性がある場所
床が濡れていると誰でも気になると思いますが、加湿器で濡れる危険性があるのは、床だけではありません。
窓・壁
外と室内の温度に差が出てしまう寒い時期に、窓や壁が濡れてしまうことがあります。部屋で鍋をしていて気になったことがある方もいるのではないでしょうか。
鍋をぐつぐつ煮ていることで蒸気が発生し湿度が上がっていることと、部屋の温度が上がっていること、その両方が結露のできる原因になります。
寝具
喉の乾燥を避けるために寝室で加湿器を使っている方は多いですよね。寝るときに暖房を消す場合は注意が必要です。暖房を消すと、付けていた状態に比べて乾燥が抑えられ湿度が上がります。
また、気温が低いと水分が蒸発しにくくなるため、湿度が上がります。これが原因で寝具が濡れてしまう危険性があります。
結露が発生する状態が長く続いたり、必要以上に加湿しすぎることで、カーテンや寝具にカビが発生してしまうことも。
加湿器で床が濡れる時の対処法
加湿器で床が濡れたり、窓に結露が発生したり、寝具が濡れてしまったり…。こんなことが日常に起きていると、気になりますし不快ですよね。
以下の3つの対処法を実践すれば、もう悩まず快適に過ごすことが出来ます。
位置を変える
ある程度の高さがある加湿器の場合は問題ありませんが、高さのない加湿器の場合、台の上に置くようにしてください。水が下に落ちる前に蒸発することができ、床が濡れるのを防ぐことができます。
また、エアコンの風があたる位置やドアの近くは避けて、なるべく部屋の中心に近い位置に変えてみてください。加湿器が正しい湿度を判断しやすくなり過度な加湿を防ぐことができます。
室温を上げる
温度が高いと水は蒸発しやすくなります。夏の洗濯物って乾きやすいですよね。水が蒸発しやすくするために、少し部屋の温度を上げてみましょう。
ただし、寒い時期に部屋の温度を上げすぎてしまうと、外との温度差で結露が発生してしまうので、温度の上げすぎには注意が必要です。
加湿を止める
加湿はすればするほど良いと思い込んでいませんか? 肌の乾燥や風邪・ウイルス対策などのために、なるべく湿度を上げたくなる気持ちはとてもわかりますが、必要以上の加湿は、床が濡れたりカビが発生する原因につながります。
就寝時に暖房を消す場合は一緒に加湿器も消す。タイマー機能がある場合はタイマーを使って加湿を止めるようにしましょう。
加湿器を使う時の注意点
加湿しすぎると床が濡れるだけではなく、カビの発生にもつながってしまいます。加湿器を使う時は湿度をコントロールすることが重要です。
保湿を重視する方の中には湿度70%くらいに保っている方もいるようですが、床が濡れてしまうことや、カビの発生を防ぎたい場合、70%では高すぎます。60%を超えると加湿しすぎと言えます。
国や季節・気温によって異なりますが、一般的に適正と言われる湿度は40%~60%です。
私は肌がカサカサするのを感じて部屋の湿度を確認すると、湿度40%近くになっています。肌や喉の乾燥が特に気になるという方は、50%~60%を目安に調整してみましょう。
加湿器選びのポイント
加湿器の種類は、大きく分けて4つのタイプに分けられます。それぞれの特徴を下記にまとめましたので、自分に合った加湿器のタイプをチェックしてみてください。
超音波式:冷たい水を霧状に出す
- 床が濡れやすい
加熱式(蒸気式):水を加熱して蒸気を出す
- 湿度を上げるのが早い
- 窓や壁に結露が発生しやすい
気化式:水が浸透したフィルターに風をあてて自然に蒸発させる
- 床が濡れにくい
ハイブリッド式:上記から2種類の機能を組み合わせたタイプ
〈加熱+気化〉水が浸透したフィルターに温風をあてて蒸発させる
※ハイブリット式の多くがこちらのタイプ。
- 床が濡れにくい
- 湿度を上げるのが早い
〈加熱+超音波〉少し温めた水を霧状に出す
- 床が濡れやすい
- 湿度を上げるのが早い
まとめ
- 加湿器で床が濡れる原因は、加湿器の種類・位置、室温、過度な加湿
- 加湿器によって、窓や壁、寝具も濡れる危険性がある
- 対処法は「加湿器の位置を変える」「室温を上げる」「加湿を止める」
- 適正湿度は40%~60%
- 加湿器は4種類から自分に合ったタイプを選ぶ
加湿と湿度の特徴を理解して、上手に加湿器を使いましょう。また、これから加湿器を購入する方は自分に合ったタイプを選びましょう。