ココナッツミルク缶は危険?太る可能性やカロリー・安全な製品の選び方

栄養素が豊富で、美容や健康に良いと言われ、若い女性から健康に気遣う中高年まで幅広い世代で話題となっているココナッツミルクですが、身体に良いからと言って取りすぎるのは良くない気がしますよね。

ココナッツミルク缶はたしかに身体に良いと言われる栄養素を豊富に含んでいますが、飲めば飲むほど効果があがるというものではありませんし、過剰摂取することで、期待した効果と逆の結果をもたらしてしまう危険があります。

また、過剰摂取のほかにも、ココナッツミルク缶を使うときに注意しなければ、身体に悪影響を及ぼしてしまう可能性があるのです。この記事では、

  • ココナッツミルク缶にはどんな危険性があるのか。
  • ココナッツミルクを使うときの注意点
  • 安全なココナッツミルクの選び方
  • ココナッツミルクの長期保存方法

を紹介します。記事を読み終えると、ココナッツミルクの危険性や適切な摂取量がわかり、ココナッツミルクで謳われている嬉しい効果も得られやすくなります。

また、安全なココナッツミルク缶の選び方やココナッツミルク缶が余ってしまった時に役立つ、長期保存の方法もわかります。

ココナッツミルク缶の危険性

糖分の取りすぎ

ココナッツミルクがダイエットにも効果的と言われる理由のひとつでもありますが、実はココナッツミルク自体に含まれる糖分は100gあたり2.6gと少ないです。

これは、牛乳の約半分の量で、ココナッツミルク自体には甘みをほとんどありません。それなら、ココナッツミルクで糖分を取りすぎることはないように思いますよね。

実は、市販のココナッツミルク缶には、飲みやすいように大量に砂糖を加えたものが多く売られています。カフェ等で売られているココナッツドリンクはどれもとても甘いですよね。

ココナッツミルクって糖質少ないしダイエットにも効果的だから~といって、カフェでココナッツドリンクを頼んで満足しているあなた、残念ながら一般的なジュースと同じかそれ以上に、糖分を摂取してしまっています。

これでは、ダイエットどころか、糖分の取りすぎによる糖尿病の危険性も高まります。

もしも、ダイエット目的でココナッツミルクを利用するのであれば、糖分が加えられていない純粋なココナッツミルク缶を購入し、自家製で甘さを控えたココナッツドリンクを作ったり、牛乳代わりに料理に活用したりがおすすめです。

脂質・カロリーの取りすぎ

ココナッツミルクは脂肪分の含有量が高いです。牛乳の脂肪分の含有量が4パーセントであるのに対して、ココナッツミルクは16パーセントと4倍であり、アブラですので、当然のことながらカロリーの高さもかなりのものになります。

脂肪といっても、主な成分は中鎖脂肪酸と呼ばれるもので、消化や吸収、分解がスムーズでエネルギーになりやすく、また脂肪燃焼効果があるとがわかっており、適量であればダイエットの強い味方となる成分と言われています。

しかし、ココナッツミルクは脂肪分が多い分、100mlあたり150キロカロリーと高カロリーですので、過剰に摂ることで、余分な脂肪が体脂肪に変わってしまったり、カロリー過多で肥満の原因となってしまうのです。

ココナッツミルクの1日の適正量は、コップ1杯程度と言われています。料理やドリンクとして摂取するときには、気をつけてみましょう。

アレルギー

牛乳アレルギーをお持ちの方が、代わりにココナッツミルクも使用することもありますが、実はココナッツ自体にもアレルギー反応を示す方がいます。

ココナッツは、ナッツ類アレルギーであり、ほかのナッツよりもアナフィラキシーなどの重篤な症状は起こりにくいと言われておりますが、口に含むと舌や唇がピリピリしたり、のどがイガイガするといった口腔アレルギーの症状が出ることがあります。

もし心配な場合には、はじめて口にする時少量から試してみて、なにか変わった症状が出ないか確認をしておくと、安心ですね。

酸化による有害物質

ココナッツミルクは脂質が多く含まれているので、酸化しやすい食材です。

酸化した食材を体内に摂取すると、味が悪くなるだけでなく、過酸化脂質という有害物質が発生し、下痢や嘔吐、腹痛等の原因となったり、体内に蓄積することで認知症の原因になるとも言われています。

そのため、市販のものは、缶詰や紙パック等で密閉されていますが、中には酸化防止剤などが多量に含まれている製品もあります。

この酸化防止剤は、酸化を防ぐ効果を発揮する一方で、発がん性をがあると指摘されているものもあり、可能であれば多くは摂取したくない食品添加物です。

このように、ココナッツミルクは酸化しやすい性質を持つことから、一度開封した後の保存方法や商品を選ぶ際の添加物の確認などの注意が必要ですね。

安全なココナッツミルク缶の選び方

食品添加物が入っていないものを選ぶ

ココナッツミルクに使われる主な添加物

安定剤・増粘剤・乳化剤・漂白剤・保存料・酸化防止剤

添加物は身体に害の出ないよう試験を重ね、また、人体に害の出ない量でのみ使用を認められているものですから、基本的には安全といっても良いでしょう。

ただし、ひとつひとつの添加物が安全であっても、それらが組み合わさって使用された時にどのような影響が出るかまでは、試験されていないのも事実です。なるべくであれば、食品添加物の少ないものを選びたいですね。

BPAフリーのものを選ぶ

一般的に缶詰製品には、錆をふせぐために缶の内側にBPAが塗布されております。BPAとは、ビスフェノールAの略称であり、環境ホルモンとして懸念されており、体内に摂取することで、体調を崩す原因と成りかねません。

また、胎児や乳幼児へ悪影響が出る可能性があることも指摘されています。

「BPAフリー」の表示のある缶詰や、紙パックに入っていてBPAの心配がいらないものを購入すると良いでしょう。

オーガニック(有機栽培)のものを選ぶ

病害虫を防ぐ農薬は、農業による職の生産のために必要不可欠なものであり、安全に使えるように、厳しい試験基準を満たすしているものですが、やはり残留農薬を摂取することや、わずかな量でも長期間の摂取で蓄積していつか身体に悪影響が出るのでは、と心配はつきませんね。

市販のココナッツミルクには、化学肥料や殺虫剤などの合成された農薬を使わずに、有機物を肥料として栽培されたオーガニックのものも売られていますので、心配な方は「オーガニック」「有機栽培」の表示があるものを選ぶとより安心です。

ココナッツミルク缶のおすすめ安心保存方法

冷蔵保存(3日以内に消費)

缶詰は開封されて外気に触れると、缶が腐食していきますので、残ったココナッツミルクを缶詰に入れたまま保存することはおすすめできません。必ず、タッパーやジッパー付きの袋などに移し替えて保存するようにしましょう。

その時には、酸化が進まないように、少しでも空気に触れないようにするため、しっかりと密閉するようにしてください。ジッパー付きの袋であれあなるべく空気を抜いて閉じると良いでしょう。

冷蔵庫で保存できるのは、2~3日程度です。必ず3日以内に消費し、できそうになければ、冷凍保存がおすすめです。

冷凍保存(1週間~1か月以内に消費)

ココナッツミルクは冷凍保存することもできます。酸化しやすく、傷みやすい食材ですので、すぐに使わない場合は冷凍保存をおすすめします。

冷凍保存する場合も、タッパーやジッパー付きの袋に密閉して、保存します。ジッパー付きの袋で保存するのであれば、空気を抜いて平らにして冷凍するようにすると、次に使うときに、使いたい分だけ折って使うことができて便利です。

また冷凍保存であれば、製氷皿に移し替えて保存するものおすすめです。こちらも少量ずつ使いたい分量だけ使用することができ便利です。製氷皿で保存する場合には、空気に触れないように、上からラップをして保存すると良いでしょう。

まとめ

  • ココナッツミルクの過剰摂取による糖分・カロリー・脂質過多に注意
  • まれにアレルギーが出る方もいるので、初めは少量からお試しで
  • 「BPAフリー」「オーガニック」「無添加」のココナッツミルクならより安心
  • 酸化しやすいので、早めに消費(冷蔵は3日以内、冷凍は1か月以内に消費)

ココナッツミルクは身体に良い成分が豊富で、様々な効果が謳われていますが、過剰摂取は肥満や糖尿病の原因となり、逆効果になってしまいます。

また、ココナッツミルクそのものの成分ではなく、食品添加物や、保存方法により、身体に悪影響を及ぼす可能性があることがお分かりいただけたと思います。本記事を参考に、ココナッツミルクを普段の生活に是非取り入れてみてください。