年末年始やお誕生日など、お祝い行事に食べる機会の多いお寿司。小さい子供がいるご家庭では、一緒に食べられるのは何歳からか気になりますよね。
この記事を読むことで、お寿司は何歳から食べられるのか、子供に食べさせるときに注意点は?という疑問が解決できます。
目次
お寿司は何歳から子供は食べていいいの?
目安は3歳頃。なぜなら、乳歯が生えそろい、食物アレルギーの発症がおさまってくるのが3歳目安だからです。しかし、子供の成長には個人差があります。
その子に合わせて親が判断しなければなりません。そこで、判断する上で知っておきたい3つのポイントを紹介します。
①食中毒の危険性があること
魚の腸管内に生息するリステリア菌が原因となる食中毒や、アニサキスなどの寄生虫による食中毒の危険性があります。子供は大人よりも抵抗力が弱いため、万が一、食中毒になってしまうと重症化する可能性も。
まずは、家で新鮮な刺身から少量ずつ与えましょう。出来れば最初のうちは、表面をあぶるとなお良いです。
②まだ噛む力が未発達ということ
乳歯がだいたい生えそろうのが3歳頃といわれています。しかし、噛む力は大人の1/5程度しかないので、イカやタコなど噛み切れずに喉につまらせる危険性も。
まずは生の野菜を食べるなど、噛み応えのある食材を食べて噛む力を鍛える訓練をすると良いでしょう。
③塩分のとりすぎに注意すること
お寿司は意外と塩分が多い食べ物です。子どもの大好きないくらの軍艦は2貫で0.7g、たまごは2貫で0.9gもあるのです。厚生労働省によると、子供の塩分摂取量(1日分)の目安は以下の通り。
男子 | 女子 | |
1歳~2歳 | 3.0g未満 | 3.5g未満 |
3歳~5歳 | 4.0g未満 | 4.5g未満 |
6歳~7歳 | 5.0g未満 | 5.5g未満 |
8歳~9歳 | 5.5g未満 | 6g未満 |
10歳~11歳 | 6.5g未満 | 7.0g未満 |
12歳~ | 8.0g未満 | 7.0g未満 |
参考:「日本人の食事摂取基準」(厚生労働省)
量に気を付けないと塩分過剰摂取の危険があります。醤油をつけないなどの工夫も大事です。「大人と同じ塩分量になるのは12歳から」ということを頭に入れておきましょう。
この3点を「そろそろ食べさせても大丈夫かな?」と判断する材料にしてみてください。
寿司を子供に食べさせるときに気を付けること
それでは、実際に子供にお寿司を食べさせるときに気を付けることをみていきましょう。
①子供の体調の良いときに食べさせる
離乳食の進め方と同じです。初めての食材を与えるときは必ず子供の体調が良いときに与えましょう。また急な体調の変化に対応できるよう、かかりつけ医が開いている時間にトライするとよいでしょう。
下痢、嘔吐、蕁麻疹など、体調に変化があればすぐに病院に受診を。
②新鮮なものを与える
買ったお寿司はその日のうちに。残ったからといって翌日まで保存したものを与えるのは食中毒の危険があるためやめましょう。
冷蔵庫内で保存していても増殖する食中毒菌もいます。抵抗力が弱い子供は特に注意しましょう。
③初めは白身魚から
離乳食の進め方と同じです。最初は鯛なとの白身魚からスタートしましょう、白身魚が大丈夫であればマグロなどの赤身魚に進みましょう。
寿司を子供に食べさせるときに注意したいアレルギー
お寿司は生魚を食べることなので、火を通したものと違いアレルギー反応が出やすいものです。子供は大人より免疫力が弱いためアレルギー反応が出やすく、さらに重症化しやすいです。
大人が子供に食べさせるお寿司の種類を選んであげることが必要です。
サバなどの青魚
青魚は蕁麻疹を起こす危険性があります。食べさせるときは、成人と同じ免疫機能を獲得される8歳以降が望ましいでしょう。
貝類
カキなど、大人でも強い食中毒にあたり入院することがあります。大人になってから自分の責任で食べてもらうのがよいでしょう。
エビ、カニなどの甲殻類
三大アレルギーの卵・乳製品・小麦の次にアレルギーになりやすいのが甲殻類です。甲殻類は3歳以降の幼児期後半から発症するケースが多いです。
三大アレルギーは年齢と共に克服できることが多いですが、甲殻類は子供のころに発症すると治る可能性が低く、大人になっても続いてしまうことが多いアレルギーです。
よって、与えるときは慎重に火を通したものを食べる方が安全です。
おすすめの寿司の食べさせ方・メニュー
それでは、おすすめのお寿司の食べさせ方をメニューでまとめました。
白身魚
お寿司デビューは白身魚から。メニュー:鯛、ヒラメ、サワラ、カレイ、スズキ、カンパチ、シマアジ、ブリ、ハマチ、イサキなど
赤身魚
白身魚が慣れてきたらチャレンジしましょう。メニュー:マグロ、サーモンなど
いくら
塩分に気を付けて。慣れてきても1貫だけなどルールを決めるとよいでしょう。
イカ、タコ
噛み切れない場合があります。奥歯が使えているか確認し、小さく切ってから与えるなどの工夫を。
エビ、カニ
アレルギーが出ないか事前に確認しましょう、加熱したものを食べて問題がないようなら生でトライしましょう。
青魚系
8歳以降に与えるのがよいでしょう。幼少期は蕁麻疹が出る可能性も。無理してあげないようにしましょう。
貝類
硬くて嚙み切れなかったり大人でもあたる可能性があります。無理してあげないようにしましょう。大人になってから自己責任で。
上記以外にも、回転寿司チェーン店ならサイドメニューが充実しています。特に子供におすすめなのは、「茶碗蒸し」と「うどん」。味付けが濃い場合が多いので、お湯又は水で薄めてから与えてください。
筆者も我が子が1歳過ぎたあたりから回転寿司に一緒に連れて行き、茶碗蒸しとうどんは薄めてあげていました。
また「たまご」や「納豆巻き」といった魚系以外のネタも子供向けですね。ただ、たまごは塩分量が多いので注意です。納豆巻きは海苔が噛み切れないことがあります。
慣れないうちは、スプーンですくってあげる方がよいでしょう。
まとめ
- お寿司デビューは3歳頃から
- 「食中毒」「噛む力」「塩分」に気をつけてあげる
- 初めて与えるときは、平日の昼間など病院が開いているときに新鮮なものを少量から
- 青魚、貝類は無理に与えない
- エビ、カニはアレルギーに要注意
- 回転寿司では、魚系ネタ以外にも食べられるものはある
お寿司を初めて食べさせるのは3歳以降が望ましいです。しかし最近は安くて美味しい回転寿司チェーン店が身近にあり、子供が小さいうちからお寿司に触れる機会が増えています。
そんなとき、魚系以外の食べられるメニューも知っておくと便利ですね。ぜひ子供とのお寿司デビューにお役立てください。