ゲシュタルト崩壊って病気なの?原因や治療方法について

たまに聞くような言葉でゲシュタルト崩壊というものがあります。心理学や医学に興味がある方ならご存じかもしれません。

ゲシュタルト崩壊は、ドイツ語で、Gestaltzerfallと言います。

全体性を持った「まとまりのある構造」(Gestalt、意味は“形態”)から“全体性”が失われていき、

個々の構成部分がバラバラに切り離して脳に認識し直されてしまう現象

とされています。まずはどんな症状なのかを書いていきたいと思います。

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ゲシュタルト崩壊とはそもそも何なのか

脳内の認知情報処理過程で起こっているメカニズムで、誰でもなる可能性がある症状です。

何を感じるのかの感覚がおかしくなる現象というと分かりやすいかもしれません。

文字をみつめていても、“これはこのような漢字だったろうか?”と思うような症状です。

文学部の教授でもなる可能性があるものです。

主に視覚部分、例えば、幾何学図形や顔、文字などによく見られますが、知覚の問題で起こるようです。

聴覚や皮膚の感覚でも症状がでることがあります。

 

認知心理学でもゲシュタルト心理学として研究されている分野です。

よく「文字のゲシュタルト崩壊」として知られています。例えば、1つの漢字がバラバラにみえたり、

ひらがなの“あ”を長期間描き続けていると、こんな文字が“あ”だったかな?と疑問を抱いたりします。

ゲシュタルトの基本的な概念として、対象を全体として捉えるというものがあります。

錯覚や誤解を引き起こす要因ではないかという事も考えられているようです。

 

筆者もこの記事を書くのあたり、昔を振り返ってみたのですが、

小学一年生の夏休みの宿題で“あ”を50個書きなさいというものがあり、最後の方にはただ書いているだけになりました。

しかし、こんな文字だった?という疑問は抱きませんでした。

ここで筆者が、こんな文字なの?

と思う場合、文字のゲシュタルト崩壊ということが言えます。

 

ゲシュタルト崩壊しやすいものがあるのか?

文字の場合で言いますと、「借」、「若」、「楽」、「粉」、「寸」、「天」や「た」などが

ゲシュタルト崩壊しやすいと言われています。

単純なものを組み合わせたものほど、ゲシュタルト崩壊しやすいのですが、

アルファベットなどは、割合なりにくいと言われています。

 

また友人や家族などの顔を見ていると、「あれ、この人はこんな顔だったっけ?」と思ってしまう現象もあります。

これもゲシュタルト崩壊です。それから、音楽をずっと繰り返し聞いていると、

「この曲の出だしってこんな感じだったのかな?」と思い始めてしまうケースもあります。

 

この記事を書くのにあたり、リピート再生で100回ほど好きな歌を聴いてみましたが、

筆者はゲシュタルト崩壊の現象は感じませんでした。

「いい曲だなー、やはり好きだけど聴きすぎたかなぁ」程度で終ってしまったのです。

元々なんど聴いても飽きない性格なのも関係するのかもしれませんが、聴覚より視覚の方がなりやすいのかもしれません。

 

 

ゲシュタルト崩壊は病気?治す方法はあるのか?

ゲシュタルト崩壊は、一時的なもので、画面を見るのをやめたりすると良いと言われています。

原因が深く分かっていないので、治療方法もまだ確立していません。まだ未知な部分が多いのです。

脳のことが分かるともっと突き止められるかもしれませんね。

 

またゲシュタルト崩壊をした場合、病気や精神崩壊なのかと悩む方もいるようですが、

この2つは全く違います。五感に不快な情報を、ひたすら与え続けた結果、精神崩壊になりやすいと言われています。

決して病気というわけではありません。

 

これは筆者の友人が試したことですが、鏡に向かって、「あなたは誰ですか?」と問い続けると段々気分が悪くなるようです。

この時点でかなりきついそうですが更にやり続けると、「誰だろう?」という疑問が出たそうです。

電話で話を聞いてすぐに止めるように言いました。念の為精神科にかかるようにいいましたが、

軽い何かの薬がでたと聞いたことがあります。

今でも友人は元気にしていますので幸いでしたが、実験などは軽はずみにしない方がいいようです。

 

まとめ

ゲシュタルト崩壊は、前にも書きましたが、“誰にでも起こる現象”です。

よって病気である可能性は、限りなく小さいです。

まだ未解明な部分が多いものなので今後何らかの解決方法がでるものだと期待しておきたいところです。

 

ゲシュタルト崩壊になりやすい人がいるとは言われています。

それは視覚が鋭い人のようです。

これは悪魔で筆者の周囲にいる人に聞いた話ではあるのですが、長時間文字を見詰めると疲れやすい人が経験したことがあるようです。

 

これは筆者の経験ですが、長い間にわたり文章を、本ではなくモニターや携帯電話、スマートフォンなどで見ていると、

何となく疲れることがあります。こういう時にゲシュタルト崩壊が出やすい気がします。

目や体を休めて、リセットすること。これが、ゲシュタルト崩壊を簡単に治す方法となります。

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