タトゥー文化を認める、認めないの議論が行われている日本で、長年ファッションとして定着しているのが、そう、ピアスです。昔はイヤリングが主流で、体に穴を開けるなんて・・・。と思われていたのもつかの間、少しずつ受け入れられ、すっかりお馴染みになりました。
女性だけでなく、男性もピアスを楽しむ時代になったのですから、今や定番のファッションアイテムと言えるようになったでしょう。そんな前置きは置いておいて、今日は軟骨ピアスについて色々とお話します。
普通のピアスとどう違うのか、開けるのが痛いのか、痛みはどのくらい続くのか、痛みに耐えられない場合はどうするのか、などなど、ピアスバージンの人もチャレンジしてみたいと思える内容をご紹介します。軟骨ピアスに興味のある方はぜひご覧くださいね。
目次
軟骨ピアスとはどんなもの?
そもそも軟骨って知ってますか?どこの部分のことを言うのでしょうか。居酒屋に行く人なら、なんこつ唐揚げなんてメニューがあるので、一度くらいは耳にしたことがあるはず。
ピアスの話で軟骨と言えば、耳たぶ以外の耳の部位のことを言います。軟骨の位置がよくわからないという人は、耳をつまんで上下にこすってみましょう。固い部分が見つかると思います。それが軟骨です。
軟骨ピアスで気をつけたいのが、穴の位置です。一度開けてしまうと、その部分が中心になってピアスを作ることになるので軟骨ピアスのせいで他の位置のピアスを開けることができなくなること覚えておきましょう。
ちなみにどこに開けるのも本人の自由ですが、両耳にした場合はご注意を。横向きに寝ることができないので、寝返りも御法度。気をつけてくださいね。
軟骨ピアスの位置と呼び方について
軟骨ピアスにも色々と呼び方があるのをご存知ですか?ここから少し専門的な話になります。
ヘリックス
軟骨ピアスの中でも最もスタンダードなもの。耳の一番外側の緑の軟骨である耳輪と呼ばれる部分につけるピアス。人によっては何個もピアッシングするようなポピュラーな部分です。
トラガス
耳の穴の上にかぶさっている三角の出っ張りのような部分につけるピアス。ファッション性が高く人気があります。小ぶりのピアスが付けられると女性の間で特に人気です。
アンチトラガス
トラガスと反対にある内側の縁につけるピアス。ピアッシングされる方が少なく、珍しい軟骨ピアスにトライするならオススメです。
ロック
耳の最も上の部分とと耳の穴の間にある折れ目につけるピアス。垂れ下がるデザインが映えます。
スナッグ
耳の穴と耳の縁の真ん中にある部分につけるピアス。ピアッシング難易度が高く、神のピアス、もしくは幻のピアスとも呼ばれています。
軟骨ピアスは痛いのか?
人によっては一瞬だったという人もいますが、やはり痛みはあります。また、開けた後に、ケアしなければ、腫れたり化膿したり、違う痛みが発症するので、開ける場合はピアッサーや専用のニードルでピアスホールを開けるようにしましょう。
一般的に、ニードルで開けると痛みが最小限になります。個人で行う人も多いですが、心配な方は専門知識のあるピアススタジオや病院でお願いする方が無難です。ちなみにピアスがあけて、安定するまでの時間は次の通り。必ず期間をチェックしておきましょう。
「ヘリックス」…治癒期間:1~2年
「トラガス」…治癒期間:1年
「アンチトラガス」…治癒期間1~2年
「ロック」…治癒期間1~2年
「スナッグ」…治癒期間1~2年
軟骨ピアスの痛みを和らげるには?
頑張って開けたものの、痛みが続く人もいます。そんな時は、とにかく我慢して、好きなことに没頭する。患部を冷やすなどをするといいです。
特に患部への冷却は麻痺効果があるので、和らぐことに繋がります。ただし、根本的な解決にはならないので、そんな場合はホットソークを作ってケアしてみるのもいいでしょう。自分で対応できない場合は必ず病院で診察を受けてくださいね。
軟骨ピアスの痛みの期間は個人差がありますが1~2週間程度。寝返りがうてないくらい辛かったという人もいるので、こうしたリスクはちゃんと理解しておきましょう。
かゆい場合は?原因と対策法をご紹介
痛みと同時にかゆみを覚える人もいます。かゆい、汁が出るなどの症状の方は金属アレルギーであることを疑いましょう。耳を開けた皮下の組織に金属が触れ、溶け出してイオン化した金属が体内に入り込みアレルギー反応を起こすのです。
今まで金属アレルギーではなかった人でも、軟骨ピアスをした時に初めて反応が出ることも珍しくないです。化膿して出てくる汁は透明なものや黄色の分泌液。放置しておけば、耳以外に首や顔にまで炎症が広がってしまいます。
金属アレルギーは発症すると、完治が難しいので非常に厄介。アレルギーが出たら、すぐにピアスの使用を中止しましょう。続けていたら当然悪化していきますからね。
それでもどうしてもピアスを楽しみたい方は金属とは違う素材のピアスがオススメ。一番安全性の高いのが樹脂素材のピアス。プラスチックなので金属アレルギーの方でも心配することなく使うことができます。
また、チタンやステンレス素材も汗に解けにくかったり、錆びに強かったりするので安全性が高いです。かゆい症状に悩んでいる時はこうしたピアスを検討するようにしてくださいね。
また、金属アレルギー防止液というコート剤もあるので気になる方はチェックしてみてください。
まとめ
これまで軟骨ピアスは痛いのか、かゆいのか、その対策法をご紹介してきましたが、もう一度まとめます。おさらいをしてみましょう。
・軟骨ピアスとは耳たぶ以外の耳の部位につけるピアスのこと。両耳につけると寝返りがうてなくなるので要注意!
・軟骨ピアスにも色々な種類がある「ヘリックス」「トラガス」「アンチトラガス」「ロック」「スナッグ」など。
・軟骨ピアスは痛みがある。完全に安定するには1~2年の期間を要する。
・痛みを小さくするにはホットソークを使用する。個人対応できない場合はムリをせず医者に相談する。
・かゆい場合は金属アレルギーを疑う。樹脂素材やチタン・ステンレス素材のピアスは安全性が高い
軟骨ピアスはファッションとしてすっかり定着したものですが、少なからずリスクは伴うもの。軟骨ピアスに関する正しい知識を身につけてからチャレンジしてくださいね!