ジャムはたっぷりどっぷり使ってしまうので市販の量ではすぐになくなってしまう…。ジャムが大好きな方、こんな悩みはありませんか?
実家にいた頃は母が気が向いたときに、ごくごくたまーに、ジャムを作ってくれていたこともありました。家庭で作ると好きな甘さに調節できるし、量も多めに作っておくこともできますよね。
でも…量って…作りすぎちゃったら…?腐らない?どのくらいまで日持ちするの?どうやって保存してたらいいの?と、作るにしてもいろんな疑問が湧いて出てきますよね。ハンドメイド派のあなたのために、今回はこれらの疑問を解決していきます!
手作りジャムの消費期限はある?どのくらいもつの?
ジャムの原材料に対して砂糖の割合が50%以上あると雑菌が育たないため、腐ることはありません。
しかし、この濃度にムラがあると、砂糖の濃度が低い50%以下の箇所からカビが生えはじめてしまいます。均等に50%以上の濃度を保つことは難しいですし、濃度を確かめることも難しいですよね。
長く煮詰めることで糖度が上がるので、手抜きせずにじっくりコトコト煮詰めることも、なるべく長くもたせるためのポイントです。また、ヨーグルトやパンに触れたスプーンで少しでもジャムに触れると、スプーンを介して雑菌が入り込んでしまいます。
ついうっかり同じスプーンをジャムに突っ込んでしまうこともしばしば…。以上のことから、基本的には作ったら早めに食べるということが鉄則となります。
「でもたくさん作って、長くとっておきたい!だって効率いいじゃん!」そんなあなたに朗報。ちゃーんと長期保存の方法もあります。
手作りジャムの長期保存の方法は?
「そんなに何度も何度もジャム作る暇なんてない!」「できる時にできるだけ作り貯めしておきたい」
そうですよね、ジャム屋さんでもないのに、ジャムばっかりに時間を割いていられないですよね。それでもジャムを手作りしようとしているあなたは偉い!長期保存の方法ですが、冷凍保存をしておけば1年中食べることができます。
冷凍保存する場合の容器ですが、市販のフリーザーバッグやタッパーなどにできるだけ空気を抜いて、小分けして凍らせるといい方法です。尚、ビンは冷凍すると割れてしまう可能性があるので、やめておきましょう。
ただし、ながーく冷凍しすぎたり冷凍・解凍をくり返し何度もしてしまうと美味しさが落ちてしまいます。なるべく美味しく召し上がりたいのであれば、冷凍であっても早めに使うことをおすすめします。
冷凍でなくても、出来たての熱いジャムを煮沸消毒した熱いビンに詰めて真空状態で保存、という方法で3ヶ月~半年ほどもたせることが可能です。以下、フタとビンの煮沸消毒方法です↓
フタ:80~90度の熱湯の中に5秒ほどつけて、取り出し、清潔なふきんの上で自然乾燥させます。
ビン
①鍋にビンを入れ、ビンの5割くらいまで水が浸るようにします。
②火にかけて、沸騰しだしてから5分以上加熱します。
③ビンを取り出し、清潔なふきんの上で自然乾燥させます。
④ビンの温度が50度以下になる前に、熱々のジャムを入れます。
以上で、フタ・ビンの煮沸消毒は完了です。
ここでポイント!ジャムを詰めてフタをして1分ほど経った後、一瞬だけフタを開けて、シュッと空気が逃げる音がしたらまたすぐ閉めてください。
そうすることで、ビン内の内圧が逃げてフタが開かない!ということを避けることができます。さらに殺菌しておきたい人は、内圧を逃がした後にビンを熱湯の中にいれて20分以上加熱するといいでしょう。この時、フタまでお湯に浸ってしまうとフタが錆びる原因になってしまうのでご注意くださいね。
手作りジャムの消費期限が切れているかを見分ける方法
「やばい!これいつのジャムだっけ…。」「完全に期限切れだわこれ。ワンチャンいけるかな…。」
など、作り置きしていたことをうっかり忘れて放置状態にあったり、いつか食べようと思っていてなかなか機会がなかったジャムたち。
え~このまま処分!?…ちょっと待ってください。もしかしたらそのジャムたち、まだ救えるかもしれません。先ほど説明した煮沸消毒がきちんと行われていれば、1年はまず大丈夫です。もし、いつのものかわからなければ、
①フタの中央がへこんでいるか
②中身は変色していないか、変な斑点などないか
③少量舐めてみてやばい、と感じないか
以上の3つが食べられるかどうかの見分け方になります。①と②をクリアしていても、③でアウトっぽいならやめておいた方が安全でしょう。もちろん、3つすべて大丈夫であることに越したことはないです!
作ってから2年、3年と経っており消毒、殺菌がきちんとなされているかどうかの自信や記憶がなければ、やめておいた方がよさそうです…。
まとめ
さて、手作りジャムを作ってみよう!もしくは、作ってみました!という意識高い系の皆さんのために保存のいろはを書いてきました。最後におさらいをしておきましょう。
1.作ったら、なる早で食べよう!でも冷凍や煮沸消毒済みなら1年はOK。
2.長くもたせたいなら冷凍!OR 煮沸消毒が命!
3.ビンのフタがへこんでる?変色や斑点ない?味見して大丈夫?なら、セーフ!