「非通知の電話が何度もかかってくる」「非通知の電話出たら無言電話だった。」「有料サイトの音声が流れた。」「夜中に何度もかけてくる。」
架空請求のような詐欺の電話の場合もあれば、いたずら・嫌がらせ目的で非通知設定した電話を執拗にかけるような人もいるようです。
相手が誰だかわからない非通知の着信は困るし、怖い・気持ち悪いと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
電話番号を変えるのも一つの手ですが、知り合いに連絡する手間や、事務手続きにお金もかかり、そう簡単には変えられません。
明らかに間違い電話ではないような非通知着信が来たら相手が誰なのか知りたいですよね。
そんな非通知のストレスをなくしたい方々に厄介な非通知着信の特定や対処方法などについて説明していきます。
目次
非通知を特定できる逆探知アプリが存在する?
漫画やドラマなどで犯人を「逆探知」をしている場面を見たことはありませんか?
個人の探偵事務所のサイトで「非通知の相手を特定します」と謳っていたり、最近はiPhoneやAndroidで逆探知できるアプリが存在するという情報も飛び交っているようです。
しかし、残念ながら、非通知の逆探知をする方法はありません。電話番号は機密性の高い情報として扱われています。
警察が非通知でも相手を特定しているのは実は、基地局の情報を法律にそって「捜査関係事項照会」を行っているからです。
もちろん警察も、発信者に犯罪行為があると認識した場合に、犯罪行為を立件する目的で発信者を特定しているので、ただ非通知がかかってくるという理由で警察に相談したとしても、犯罪性のないものには動いてはくれません。
番号を特定するアプリがあったとしたら、それは不正アプリです。個人情報漏洩の危険がありますので、ダウンロードしないようにしましょう。
非通知を拒否しても通知が来る。対処法は?
固定電話・iPhoneやandroidスマホにかかわらず、端末の機能で着信拒否ができることはご存知の方もいますね。
しかしこの着信拒否では、「非通知着信1件」などのように着信があったことをお知らせする通知が残ってしまいます。
このメッセージ自体来ないようにしたい!という方も多いはず。端末の着信拒否では、拒否された発信者からは【話し中】の扱いになり、強制的に通話が切断されます。
通話はできませんがあくまでも一度着信を受けているので、着信履歴として残ってしまうのです。
通話ができないとはいえ、着信の通知がたくさん来ていたらやっぱり怖いですよね。この場合の対処法は、キャリア・通信会社のサービスを利用することで解決できます。
回線・キャリア別、非通知の撃退方法
固定電話の場合
NTTのナンバー・リクエストを利用する
ナンバー・リクエストとは、電話番号を通知せずにかけてきた発信者に対して電話番号を通知してかけ直すよう音声メッセージで応答をするサービス。ナンバー・リクエストに加入している電話番号に非通知で電話をかけると、
「恐れ入りますが、電話番号の前に186を付けてダイヤルするなど、あなたの電話番号を通知しておかけ直しください」
と、音声メッセージが流れます。
この機能は200円の月額使用料がかかり、さらにナンバー・ディスプレイに加入している必要があります。
ガラケー・スマホの場合
SoftBank
SoftBank利用者の方はナンバーブロックに加入できます。(100円/月額)最大20件まで登録可能で、着信履歴が残っていれば非通知の電話番号も拒否設定することができます。音声メッセージの種類が豊富で、9種類の中から選ぶことができます。
音声メッセージの種類
1、こちらはソフトバンクです。おかけになった電話番号への通話は、お客さまのご希望によりお繋ぎできません。
2,こちらはソフトバンクです。おかけになった電話番号への通話は、お客さまの申し出により現在お断りしております。
3、この電話はお受けできません。
4、この電話はお繋ぎすることができません。
5、この電話はお客さまのご都合によりお繋ぎできません。
6、せっかくお電話いただきましたが、この電話をお受けすることができません。
7,電話番号をお間違えではないですか?この電話はお繋ぎできません。
8,おかけになった電話番号への通話は、お客さまのご希望によりお繋ぎできません。
9,This is SoftBank. By the customer’s request, this call can not be completed.
露骨に拒否しているのがわかる音声メッセージはちょっと…という方にはちょっと優しいメッセージも準備されているのがいいですね。
au
au利用者の方は
「番号通知リクエストサービス」および「迷惑電話撃退サービス」に加入できます(番号通知リクエストサービス:無料)(迷惑電話撃退サービス:100円/月)
auではNTTと同じく番号を通知するよう音声メッセージを流すサービスと、SoftBankと同じく完全に着信を拒否するサービスの両方が利用できます。ちなみに、迷惑電話撃退サービスはあらかじめ登録した番号からの着信を拒否でき、10~30件(機種による)の番号が登録できます。
音声ガイダンスは「おかけになった電話番号への通話は、お客さまのご希望によりお繋ぎできません。」の、1種類のみです。
ガイダンスの種類は少ないけれど、2つのサービスを選んで利用できるのはとても便利です。
DoCoMo
DoCoMo利用者の方は「迷惑電話ストップサービス」が利用できます。こちらはauの迷惑電話撃退サービスと同じくあらかじめ登録した番号からの着信を完全に拒否します。
音声ガイダンスは「おかけになった電話番号への通話は、おつなぎできません。」の、1種類で、申し込みも月額使用料も不要で利用できます。
無料で利用できるのはありがたい!
その他、MVNO(格安SIM)
MVNO、いわゆる格安SIMを利用している方でも、このようなサービスを利用できます。
MVNOはドコモやau・SoftBankなどのMNO(キャリア)から回線網を借り受け、サービスを提供しているため、MVNOと音声通話プランを契約していれば基本的には同じようなサービスを受けることができます。
例えばauが回線を借り受ける格安SIM(UQ mobileやmineo、楽天モバイル)の場合も、auが提供する「迷惑電話撃退サービス」を利用でき、料金は各MVNO会社によって多少変わる場合がありますが、auと直接契約した場合と同じように非通知電話を拒否することができます。
まとめ
非通知設定の電話番号の特定はほぼ不可能。
対策は着信拒否、択一!
あまりに厄介な非通知着信は、契約会社のサービスで撃退