人気の曲げわっぱ弁当箱。ご飯が冷めてもふっくら美味しい上に、夏でも傷みにくいといった特徴があり、外観のきれいさだけでなく機能性にも優れています!
そんな曲げわっぱ弁当箱ですが、やはり使用していると汚れが目立ってきませんか?曲げわっぱ弁当箱の主な汚れは「シミ、黒ずみ、カビ」の3つです。
そんな3つの中で1番やっかいなものがカビ汚れです。今回はカビ汚れに特化して見ていきたいと思います。
この記事では、曲げわっぱ弁当箱にカビが生える原因、カビが生えたときの洗い方・乾かし方、カビが生えない使い方をお伝えします。これを読めばカビに困ることも無くなるはずです!
目次
曲げわっぱ弁当箱にカビが生える原因
まずカビ汚れの見分け方ですが、弁当箱の内側、外側問わず黒い斑点状の汚れがある場合、カビの可能性があります。
間違えやすいのですが、お弁当の内側の隅が黒くなっている場合はカビではなく黒ずみです。
これは白米の成分で自然にできてしまうものであり、害はないとされています。では、カビはなぜ発生してしまうのでしょうか?4つの要因を挙げていきます。
要因1、すぐに洗わなかった
食べかすや残りかすはカビの大好物。カビ発生の大きな原因となります。特に曲げわっぱ弁当箱は使用後すぐに洗うことが大切です。
要因2、完全乾燥させなかった
お弁当箱を洗った後乾かさないで放置したり、乾き切らないまま戸棚にしまってしまった場合です。
要因3、湿気や湿度がある場所で保存した
高温多湿な場所での保管はカビ発生の恐れがある為避けましょう。
要因4、蓋を長期間閉めっぱなしにしていた
長期間蓋を閉めっぱなしにするだけでも湿気がこもってしまう場合があります!久々に使おうと思ったらカビだらけだった…という場合はこれかもしれません。
長期間保管する場合は、フタを閉め切らず少しずらしておくなど密封状態を避けましょう。
曲げわっぱ弁当箱にカビ生えたときの洗い方
では、カビが発生してしまった時はどうすれば良いのでしょうか?対処法は曲げわっぱ弁当箱のタイプによっても変わってきます。
主な種類は白木(無塗装)か漆塗り、ウレタン(塗装あり)で、どちらのタイプでも漂白剤やカビキラーの使用は不可です。
まず漆塗り・ウレタン塗装の場合ですが、柔らかいスポンジや布と食器用中性洗剤を使用し優しく洗い、ぬるま湯で綺麗に濯ぎます。その後熱湯をさっとかけ完全乾燥させて完了です!
コーティングがしてあるため、中までカビが浸透してしまうこともそうないといえます。
さて、白木の場合ですが………。実は、白木(無塗装)の曲げわっぱ弁当箱にカビが生えてしまった場合は有効な洗い方や、対処法はないといえます。
これは曲げわっぱ弁当箱が木でてきているうえに、白木が無塗装であるためです。カビは木の繊維にまで根を張って繁殖するので表面的にきれいに取れても、中のカビまでは除去できません。
また洗剤もカビ同様、木の奥まで浸透してしまい、いくら水で洗ったとしても中に洗剤が残ったままになってしまうためおすすめできません。
製造会社や業者に頼み、塗り直しなどで修復しもらうのもひとつの手ですが、カビが大量発生している場合は難しいかもしれません。
カビの根絶は難しいですが、カビが小さい場合でしたら食べ物に使える除菌剤やエタノールを噴霧し乾燥後、乾いたふきんで拭き取るのも一つの方法です。
曲げわっぱ弁当箱の乾かし方
曲げわっぱ弁当箱は風通しの良い場所での自然乾燥が最適です。まずお弁当を洗い、水を切った後に柔らかい布で水分を拭き取ります。
その後開口部を上向きにする、または立ててしっかりと乾かします。ここで、普通の食器のように内側を下にしないことがポイントです。
内側を下にすると蒸発した水分が逃げにくく、乾燥までに時間を要します。カビが生えやすくなるため、開口部は上向きにしましょう。
ちなみに曲げわっぱ弁当箱は基本的に食器乾燥機の使用はできません!変形や弁当箱の糊が剥がれるなど破損のおそれがあるためです。
自然乾燥ですと少し面倒だと感じる方もいるとは思いますが、少しでも長持ちさせるために大切なのでしっかり守りましょう。
曲げわっぱ弁当箱にカビが生えない日常の使い方
今まで曲げわっぱ弁当箱のカビについて触れてきましたが、少しでも綺麗なまま長く使用したいですよね!
気づいた時には黒カビが…なんてことにならないように、普段どのようなことに気をつけて使用すれば良いのか4つのポイントをご紹介します!
1.詰める際に工夫する。
基本的には、おかずを詰める際に、紙カップやレタス・青シソなど野菜を敷くなどし汚れがつかないよう使用しましょう。ご飯は熱々のままではなく、冷ましてから蓋をしましょう。
2.使用後にはすぐに洗う。
食べ終わったら早めにご飯やおかずの汚れを洗い流すのが何よりですが、難しい場合はティッシュで内側をさっと拭いて食べかすをきれいにしておくだけでもカビ予防に有効です。
3.乾燥をしっかりする。
カビ対策には速やかにしっかりと乾燥させることが大切です。白木の曲げわっぱ弁当箱(塗装なし)は特に、漆塗りやウレタン(塗装あり)と比較し、カビが発生しやすいです。
完全乾燥には丸一日を要する為、白木の曲げわっぱ弁当箱は1日おきの使用または2つ所持し、交互に使用することをおすすめします。
4.置き場所を工夫する。
カビは高温多湿の環境でもっとも発生しやすくなります。保存場所は風通りがよく涼しい場所、例えば毎日開け閉めをする食器棚に入れるなどがおすすめです。
まとめ
・カビの原因は主に洗い忘れ&洗い残し、乾燥不足、不適切な保存場所・保存法の4つ。
・カビが生えた時は、漆塗り、ウレタンなら、柔らかいスポンジ、布で食器用洗剤で洗い、熱湯をさっとかけて乾燥する。白木の場合は、根絶は難しい。
・詰め方の工夫、しっかり洗い、完全乾燥、適切な環境での保存の4つがカビ対策!
曲げわっぱ弁当箱にカビが生えると、白木に至っては根絶が難しいことがわかりました。カビ対策には日頃のケアが大切、ということですね。曲げわっぱ弁当箱を綺麗なまま、長く愛用できますように!