トリュフはどんな味、香りは?匂いって例えるとどんな感じ?

高級食材として知られる「トリュフ」。一般人にはなかなか手が出せない物ですよね。

最近では、ちょっと値段の張る料理や、ハンバーガーなんかにも入っていることがありますがトリュフ分のお値段はしっかり取られます。

実際、興味はあるけど、食べた事が無いという人も多いのではないでしょうか?今回は、そんなトリュフについて、一般市民の私が味や香りについて調査していきたいと思います。

そもそもトリュフとは?

「トリュフ」と言うと、高級食材であると同時に、キャビア・フォアグラと並ぶ世界三大珍味です。塊状ではありますが、分類としてはキノコですね。

日本語では「西洋松露(せいようしょうろ)」という名前が付いています。何でキノコの一種が高級食材として扱われているのかというと、トリュフの性質上、人間が飼育・養殖することが大変難しいからなんだとか。

そして、トリュフには黒と白の2種類があって、色によって産地や料理での使い方が変わってきます。

まず、黒トリュフは主にフランスで採れ、秋から冬が一応旬となっていますが夏時期にも採れることがあります。

料理に使う時には、加熱することが多くて、歯ごたえもあります

何となく、日本でのトリュフのイメージは黒トリュフの方がメインかもしれませんね。

白トリュフは、イタリアで採れ、こちらも旬は秋から冬にかけてです。白トリュフは黒トリュフに比べて採れる量が少ないので、希少な為、日本では馴染みが薄いのかもしれません。

料理の時には、生で使うことが多く、食感も黒トリュフに比べて柔らかいのだとか。もし、トリュフを食べる機会があったら、こんな風にトリュフの違いについて思い出してみるのも良いかもしれませんよ。

トリュフはどんな味?

食べたことのない人にとって、やはり気になるのは「トリュフの味」ではないでしょうか。正直、私も食べたことがあるのか、ないのか分からない程なので、味については全く想像がつきません。

しかし実は、調べてみるとトリュフ自体の「味」というものはあまりないようなんですね。

人によっては、マッシュルームや椎茸など、馴染み深いキノコの味に例える人もいるようです。ただ、「味があまりしない」という感想を持つ人の方が多いです。

これに関しては、黒トリュフも白トリュフも共通しているところです。

一番分かりやすい表現だと、松茸に近いイメージでしょうか。松茸も日本の高級キノコとしてありますが、松茸自体の味はあまりなく、香りを楽しむ食材ですよね?

トリュフも同じで、香りが強めなので、口に入れた時には香りは広がるものの、味はあまりしないという物なのです。

何というか、松茸にしてもそうですが、「味が欲しい」という思いがあるならば、一般庶民には無理して食べるような食材ではないのかもしれません。

トリュフは香りや匂いがいいと聞くけど?

味はあまりなく、香りを楽しむものである「トリュフ」。よく世間で言われるトリュフの香りというと、「濃厚で上品」や「土や林」の香りと表現されることが多いですね。

ただ、言葉で言われても実際どんな味なのか、想像がつきませんよね。こればっかりは、食べてみないことには分からず、更に食べる人や黒・白によっても感想が違ってくるというのもトリュフの特徴です。

黒トリュフの香りから紹介していきます。

トリュフの香りというのは、とにかく強烈で、もちろん「芳醇な香り」という表現をする人もいれば、「ガスみたいな匂い」や「土の匂い」といった表現をする人も居ます。

次に白トリュフですが、実は生で食べることも多いので、黒トリュフよりも香りがかなり強いのだとか。それも、「ガソリン」や「動物」に例えられるほど強烈な香りを放つそうです。

ここまで言われてしまうと、「高級食材」だろうと「世界三大珍味」だろうと、あまり食べる気が起きませんね…。結局のところ、味にしてもそうですが、とにかくトリュフという存在自体が独特なんですよね。

なので、香りについても「これに近い香り」という似たものが見つからない程の香りなんでしょう。これだけ言われている香りが、どんなものなのか逆に嗅いでみたい気もしてきてしまいますけどね。

トリュフは匂いで探す!生き物の力を借りる3つの方法

トリュフは、地中に埋まっていることでも有名です。その深さは約30センチ。ブナ科・マツ科の根で育ち、熟してくると強い匂いを発して他の動物たちに自分の場所を教えるようになります。

キノコであるトリュフはもちろん自分では動けませんので、動物たちに見つけてもらって胞子を広げているんですね。地下30センチの深さに埋まっているモノの匂いなんて、人間の力ではとてもかぎ分けることができません。

そこでトリュフの産地では、トリュフを採取するのに、人間以外の生き物の力を借りることになります。主に、以下の3通りの方法が取られています。

1…ブタを使う

これが一番有名でしょう。ブタの中でも、主にメス豚がトリュフ採りのパートナーとして採用されることが多いようです。その理由は、トリュフの香りがオス豚のフェロモンに似ているから、だとか。

大好きな匂いを嗅ぎ分ける力を、ちょっと借りているんですね。ただし、ブタはトリュフを掘り出して食べてしまうこともあるため、注意が必要なのだそうです。

2…犬を使う

昔から人間とよい友・よいパートナーだった犬たちも、トリュフ探しに役立ちます。

ご存知の通り犬は嗅覚がとても優れているため、トリュフの匂いをかぎ分ける訓練さえすれば、土の中に埋まったトリュフをなんなく見つけ出すことができます。

そして賢い犬は、場所を正確に伝えることもできます。ブタのように掘り出して食べてしまうこともない、とても賢いトリュフハンターと言えます。

3…ハエを使う

これについては人間が使うというよりも、トリュフを探す人間がハエを目印にする方法です。トリュフの匂いにハエが集まるため、人間は目星をつけた木の周りで土の上にハエがいないかどうかを注意深く観察すればOK。

ハエが集まり、飛び立っていく場所さえ見つかれば、そこを掘ることでトリュフを掘り当てることができるそうです。トリュフを食べてしまわないうえ、間違いなく匂いをかぎ分け、しかも場所まで教えてくれる犬の力を借りるのが一番確実な気がしますね。

トリュフは日本でも採れる!?

「そんな高級食材、一生のうちに何度出会うことができるだろう…別に出会わなくてもいいけど…」100%負け惜しみなしにそう言える人にとっては、まったく関係のない話ですが。

実は。トリュフは日本でも採れるということが、ここ十数年で囁かれはじめています。厳密にいえばフランスやイタリアで採れるトリュフとは少し種類の違う「イボセイヨウショウロ」という名前のキノコなのですが、それでも黒トリュフの一種には間違いないのです。

中国産と銘打たれて比較的お手頃な値段で売られているトリュフも、日本で採れる「イボセイヨウショウロ」と同じものだと言われています。

お手頃なだけあって、もちろんフランスやイタリアで採れるものとまったく同じ味や香りではないそうです。が、特にグルメでも何でもない一般市民である私たちが試しに匂いを嗅いで、そして食べてみる程度なら充分。

しかも、特別に気合いを入れて山や林に入ることなく、トリュフの生えやすい場所についての知識さえあれば、比較的簡単に見つかってしまうとのこと。

…そう聞くと、思わず探しに行きたくなりませんか?

国産トリュフを探しに行こう

イタリアやフランスでは、ブタや犬の力を借りて地中に埋もれたトリュフを探している…というのは先ほどお話ししました。「日本でいくらトリュフが採れると言っても、特に訓練されたブタも犬もいないのにどうやって採ればいいの…?」

それは、もっともな疑問です。しかし、トリュフが土に深く潜っているのは菌がまだ幼く、成熟しきっていない時。充分に熟して匂いを発し始めたトリュフは、より動物に見つけてもらいやすいようにと地上に顔を出し始めることがあります。

イボセイヨウショウロは、特にこの傾向が強い品種。トリュフが生えていそうなところでよーく地面を観察して、あの特徴的な、松ぼっくりのような黒いボコボコを探せばいいのです。

もちろん自然に生えるものですから、ゲームの攻略のように「ここを探せば間違いなくトリュフゲット!」という場所は存在しません。ですが、生えやすい場所ならある程度のことがわかってきました。

トリュフを探しに行くのなら、キノコのハイシーズンである秋がおすすめ。次のような場所を狙いましょう。

・自然林よりも、人の手が入った場所。

・土が掘り起こされてフカフカしていたりするとなおよい。

・草は生い茂っているよりも、まばらな方がよい。

・ナラやブナ、ハシバミ、マツなどの木の根で育つため、これらの木の近く。

こんな場所が近所に見つかれば、落ち葉をかきわけ根気よく探すだけで、トリュフが見つかるかもしれない…そう考えると、なんだかワクワクしてきますね。

ただし、どれだけ夢中になっても、土を掘り返すことは厳禁。地中に埋まっている菌糸を痛めてしまいますし、木にも悪影響が出てしまうかもしれませんからね。

無事にトリュフが見つかったとしても、自然の恵みに感謝して、むやみに採り過ぎないようにしましょう。

まとめ

トリュフについての調査をまとめます。

1.トリュフはキノコの一種で、世界三大珍味の一つ

2. 黒トリュフと白トリュフがあり、食感や調理の仕方が違う

3. 味はあまりなく、香りはなかなか強烈

4.トリュフを採るには、嗅覚の優れた生き物たちの力が必要

5. 実は日本でも、黒トリュフとほぼ同じ種類のキノコが採れる

高級食材と言われながらもなぜ「珍味」と呼ばれているのか正直、疑問でしたが、今回の調査でその理由がわかった気がしますね。

ただ、特に産地であるイタリア料理や、フランス料理には、他の食材や料理の引き立て役として大活躍する食材です。ぜひとも、一度はトリュフに挑戦してみたいですね。

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