ベイクドチーズケーキは、焼いてから冷蔵庫で冷やして、冷たい状態で食べるケーキです。
レシピには「粗熱をとって、冷蔵庫で冷やす」と書いてありますが、具体的にどうやって、どの程度冷ましてから冷蔵庫に入れるのか、悩んだことはありませんか?
また、あまり時間がないから、早く粗熱を取りたい時は、どうしたらいいでしょうか?
この記事でチーズケーキの粗熱をより早く取る方法と、コツをお教えします。
目次
チーズケーキの粗熱の取り方
『粗熱を取る』とは、『加熱後アツアツの状態から、触れる程度まで冷ます』ことです。
焼いた後そのまま冷蔵庫に入れると、周りの物の温度が上昇し、傷みやすくなったり、チーズケーキ自体にも、水滴がついて食感が変わってしまったりします。
冷蔵庫に入れる前は、必ず粗熱を取るようにしましょう。チーズケーキの粗熱を取る、基本の手順は以下のとおりです。
- オーブンから、焼きあがったチーズケーキを取り出す。
焼きあがったら、すぐにオーブンから出しましょう。型を外すタイミングはレシピによって異なりますが、崩れるのが心配なら、つけたままで大丈夫です。
- ケーキクーラーに載せる。
チーズケーキの下の面に水滴がたまらないように、ケーキクーラーか、脚のついた金網に載せて、下からも空気が当たるようにします。
そのまましばらく室温で放置します。このまま室温で2~3時間放置すると粗熱が取れます。
粗熱が取れたら、乾燥を防ぐためラップをかけ、冷蔵庫で3時間~一晩冷やします。熱いままラップをかけると、水蒸気がつきますので、注意しましょう。
チーズケーキの粗熱をさらに早く取る方法
- 基本の冷やし方に加えて、扇風機かうちわで風を当てる。
早く冷やしたい時は、ケーキクーラーに載せたチーズケーキに、扇風機かうちわで風を当てます。
注意点は、焼き立てのチーズケーキは型が崩れやすいので、扇風機なら弱風にします。また、直接風を当てるのではなく、周りの空気が流れる程度にしましょう。
この方法だと一時間強で、粗熱が取れます。
- さらに、冷たいボウルや冷却材で冷やす。
1の方法で少し冷えてきたら、裏技を使うとさらに時間を短縮できます。
裏技1
冷蔵庫で大きめのボウルを二つ冷やしておき、1の少し冷めたチーズケーキを入れ、上からもう一つのボウルをかぶせます。
冷たいボウルでサンドすることで、より早く粗熱が取れます。
熱いまま入れると、すぐにボウルの温度が上がってしまうので、ある程度冷ましてから入れて下さい。
裏技2
事前に冷凍庫で発熱用の冷却枕を冷やしておき、その上に平らなお皿を置いて、チーズケーキを上に載せて冷やします。下からは冷却材、上からは風を当てると、より早く粗熱を取ることができます。
粗熱を取る時間は、室温やチーズケーキのサイズにより誤差があるので、最終的には触って確かめてください。
また、表面を冷やしても、中はまだ熱いことがありますので、しっかり冷ますようにしましょう。
チーズケーキの粗熱の取るときのポイント
チーズケーキの粗熱を取る際のポイントは、下記のとおりです。
- 焼けた後は、すぐにオーブンから出す。
- 冷やす時は上からだけでなく、下からも空気を当てる。
- 早く冷やしたい時は、形が崩れないよう気を付けて、扇風機などで風を当てる。
- さらに早く冷やしたい時は、冷やしたボウルや冷却材を使う。
- 粗熱が取れてから、ラップなどをかけて乾燥を防ぐ。
チーズケーキを作る時の注意点
ベイクドチーズケーキを作る工程は主に
- 材料を混ぜる 約30分
- オーブンで焼く 約50分
- 粗熱を取る 1時間以上
- 冷蔵庫で冷やす 3時間以上
以上の4工程になります。食べたい時間の少なくても5~6時間前から、作り始めるようにしましょう。
ベイクドチーズケーキは、比較的失敗しないケーキと言われますが、たまに失敗してしまうこともあります。その原因を理解すれば、次からうまく作るようになれます。
失敗その1 ボソボソしてしまった。または水っぽい。
対策: 材料が十分に混ざっていないと、焼き上がりがボソボソしたり、水っぽくなったります。クリームチーズは事前に室温に戻し、なめらかになるまで丁寧に混ぜましょう。
失敗その2 外は焼けているのに、中は生だった。
対策: オーブンにより焼き上がり時間は異なります。何度か焼いてみて、ちょうどよく焼ける時間を見つけましょう。
外が十分に焼けていても、もう少し加熱したい時は、アルミ箔で覆って調節しましょう。
チーズケーキの豆知識
一口にチーズケーキと言いますが、種類も製法も様々です。いろいろなレシピを試して、好みの味を見つけましょう。
- ベイクドチーズケーキ
最もポピュラーなオーブンで焼くチーズケーキです。クリームチーズと生クリーム、卵、小麦粉などを混ぜて、オーブンでしっかり焼きます。
- ニューヨーク・チーズケーキ
ベイクドチーズケーキの一種ですが、天板にお湯を張って湯煎焼きします。よりクリーミーな食感が楽しめます。
- レアチーズケーキ
ゼラチンなどを使って固める、焼かないチーズケーキです。柔らかな口当たりが特徴です。
- スフレチーズケーキ
メレンゲを入れて、ふわふわに焼き上げるチーズケーキ。土台はクッキー生地ではなくカステラを使うことが多いです。
- バスク風チーズケーキ
最近流行のチーズケーキです。クリームチーズをより多く用いるので、中は濃厚、外は焦げ色がつきます。
その他、チーズタルト、スティック型、フロマージュなど、チーズケーキの種類はとても豊富です。
また、生クリームやフルーツ、チョコレートなどをアレンジすると、おしゃれなデザートに変身します。
まとめ
- 粗熱は触れるようになるまで、しっかり取る。中まで十分に冷ます。
- オーブンから取り出したら、下の面も空気に当てる。
- 扇風機などで風を当てると、さらに早く冷える。
- 冷たいボウルや、冷却枕を併用すると、さらに時短。
- ラップをかけるのは粗熱が取れてから。
しっかり冷やしたチーズケーキは、コクが出て、なめらかな口あたりになります。手際よく粗熱を取ってから、冷蔵庫で十分に冷やし、おいしいチーズケーキを作りましょう。