納豆が苦い原因は何?苦い時の対処法や腐っているかの見分け方

和食の中でも健康に良いと言われている食材、納豆。日本人のご飯のお供の代表格です。ただ、食べている内に、苦みを感じる・・ということがありませんか?

ゴーヤやピーマンのように前面に出る苦みではないかもしれませんが、なんとなく苦みを感じことがある、という人もいると思います。

では、納豆の苦みの正体とは何でしょうか?また、納豆に苦みを感じた場合、どうすればいいのでしょうか?この記事がそんな疑問を解決します。

納豆が苦い理由・・原因はアレだった!

ズバリ、納豆の苦み成分は「ペプチド」と呼ばれるものです。このペプチドとは、大豆タンパク質が納豆菌の作用で分解されることによって生成されたアミノ酸の塊です。

実はこのペプチドには抗菌作用があり、がん細胞やヘルペスウイルス、肺炎球菌を死滅させる効果があると言われています。

苦いけれど健康的にはとてもありがたい存在で、納豆が身体に良いと言われる理由の1つがこのペプチドです。

ではどのような納豆を苦く感じるのでしょうか。実は、新鮮でなく時間が経った納豆は苦く感じやすいようです。

時間が経つにつれて酵素が分解されていくため、苦み成分であるペプチドが多く生成され、苦く感じるようになるのです。

では納豆は賞味期限までに必ず食べきらないと危険かというと、そうではありません。賞味期限は消費期限と異なり、あくまで「おいしく食べられる期間」です。

数日賞味期限を越えていても食べることができ、健康上の問題はありません。このように、多少古くなっても問題なく食べられますが、苦さが気になる人は新鮮なうちに食べてしまうのが良いでしょう。

また、小粒納豆やひきわり納豆の方が大粒納豆に比べて苦みを感じやすくなります。粒が小さい方がタンパク質分解酵素の影響が粒の内側に影響しやすいためです。

また、加熱すると苦みが強くなるという声もあります。納豆をチャーハンに入れたりして加熱調理することがあるかもしれませんが、そうすると苦みが強く出るそうです。

その理由ははっきりとしないのですが、加熱せずそのまま食べた方が苦みを気にせず食べられそうですね。

苦い納豆と腐った納豆の違いは?

先ほどの述べたように、実は納豆の苦みはペプチド由来のものであり、腐ったことが原因ではありません。

なので少々苦みのある納豆でも安心して食べてもらって良いのですが、では納豆が腐ったときはどのように判断すれば良いか不安ですよね。実は、納豆が腐ったらこのような状態になります。

  • かびがはえる
  • カラカラに乾燥して糸を引かない
  • 水っぽくなってどろっとした見た目になる
  • 黒ずんだ見た目になる
  • アンモニアのようなきつい匂いを放つ
  • 「シャリシャリ」と砂を食べているような食感になる

苦くなると言うだけではなく、このような特徴が出てきたら注意です。特に、納豆が腐ってしまうと見た目や食感、においも変化が出てきます。

異変を感じたら、無理して食べないようにしましょう。ちなみに納豆は、実は冷凍保存することもできます。賞味期限までに食べられそうにないときは、冷凍庫にいれておくといいですね。

納豆が苦いときの3つの対処法

腐ってはないけれど苦みのある納豆が冷蔵庫にあったとき、捨てるのはもったいないけどそのまま食べるのも少し抵抗がある・・・ということがありますよね。

こういうときはどうすればいいのでしょうか。そのまま食べづらいときは、次の3つの対処方法を試してみるといいですよ。

  • 調味料をかける
  • 味の濃い食品と組み合わせる
  • 食材の1つとして調理する

一手間が必要ですが、他の何かと組み合わせるとそのまま食べるより苦みが和らいで感じます。具体的に、次の項目でどう食べればいいか見てみましょう。

納豆が苦い時のおすすめの食べ方

【調味料】

  • からし
  • 砂糖
  • オリーブオイル
  • のりの佃煮
  • 青じそドレッシング
  • マヨネーズ
  • 梅チュ-ブ

これらの調味料と混ぜてみると苦みを気にせずおいしく食べられる、という声があります。からしは市販の納豆についているものを入れればいいので手軽ですね。

梅チューブも、市販で梅しそ風味の納豆が売っていることも考えればおいしいのが想像つきます。

砂糖は意外かもしれませんが、少量を入れるとねばりもよくなり、風味もまして美味しくなるようです。

ただ、入れすぎには注意しましょう・・・!甘くなりすぎると納豆の良さより砂糖の強さが勝ってしまいます。

味の濃い食材と組み合わせる

  • 卵とねぎ
  • キムチ
  • ごま油とねぎ
  • カレーをかける

ねぎと納豆の組み合わせは人気ですね。ねぎを混ぜた納豆は砂糖のような甘みではないですが、自然な甘み、うまみをひきだしてくれるようで、苦い納豆も食べやすくしてくれます。

ごま油やカレーといった風味の強い、存在感の濃い食材と合わせて食べると納豆の独特の苦みを和らげてくれ、おすすめです。

キムチと納豆の組み合わせは定番ですが、美味しいだけでなく、納豆に含まれているオリゴ糖がキムチの乳酸菌の餌となってお互いの発酵パワーを強めてくれるという素晴らしい相乗効果もあります。

ちなみに私は、納豆キムチに生卵を落とし、アボガドを混ぜ、最後に醤油を垂らす食べ方がお気に入りです。火も使わず全く手がかからないのに美味しくて健康的で最高ですよ!

具材の1つとして調理する

かきあげ

これは私もびっくりしたのですが、納豆のかき揚げがおいしいという声が意外にも多数!納豆の粘り気のある食感とサクッとした揚げ物の食感がいいようです。やってみたいですね!

麻婆豆腐

これも驚かれるかもしれませんが、通常の麻婆豆腐に、ひき肉と一緒に納豆を入れてみてください。意外にも麻婆の辛みとよくマッチし、食べ応えも増すという知る人ぞ知る調理方法です。

家にある調味料や食材で一工夫加えれば苦みのある納豆も食べやすくなることが分かりました。意外な組み合わせや少し試すのが怖い?ようなものもあったかもしれませんが・・・

いろいろ試してみて、自分の気に入る組み合わせを見つけてみてください。

まとめ

いかがでしたか?

・納豆の苦みの原因はペプチドという成分。健康に問題はない!

・腐った納豆は匂いや見た目、食感に変化が出てくる。

・他の食材や調味料を加える・混ぜる・調理する、といった一手間が苦みを和らげるコツ!

このように、苦みのある納豆でも工夫次第で食べることが可能です。せっかく値段も安く健康にも良い納豆なので、色んな食材や調味料との相性を試しながら美味しく食べていきたいですね。