自転車に乗っていていつの間にか着いてしまう油汚れ。お気に入りのスカートやパンツを履いていた時に限って黒くこびりついてしまいませんか?こんな時、慌てて水洗いをしがちですが実は汚れが取れなくなる一方なのです。
この記事では
- 自転車の油汚れが服についたときの応急処置
- 効果的な汚れの落とし方
- 持っておくと便利な道具
- 汚れがつかないようにする自転車の乗り方と整備方法
などを知ることができます。
目次
服につく自転車の油汚れの種類
通常、服につく汚れの種類には
- 水溶性
- 不溶性
- 油汚れ
の3つがあります。「水溶性」はいわゆる洗濯ですぐに落ちる汚れです。
「不溶性」は反対に落ちにくい汚れで水に溶けません。そして自転車に乗ることでついてしまう汚れは油汚れと不溶性が混じった厄介なものです。
自転車の汚れの主な成分は機械油、チェーンのサビによる鉄粉、 そして土や泥などです。
汗や皮脂などとは違い、化学的な物質が含まれているので普通に水で洗濯しただけでは落ちないどころかますます頑固にこびりついてしまいます。
しかも見た目が真っ黒でとても目立ちますし、困ったものですよね。
自転車の油汚れが服についた時の基本的な落とし方
さて、この厄介な自転車の油汚れが服についたときどのように落としたらいいでしょうか?それにはまず慌てて水に濡らして落とそうとしない」ことが一番大切です。
水に濡らすと汚れがどんどん繊維の奥に入り込んでしまいしまいには取り出すことができなくなってしまいます。
こんな事態を避けるためには、まず台所洗剤などの中性洗剤を直接汚れた部分に塗り込んでから固形石鹸を水に濡らさずに擦りつけます。
その状態で 10分から15分ほど放置しその後もみ洗いして汚れが目立たなくなったことを確認しすすいでください。
両方揃わなければ、固形石鹸だけをぬり込みその後水を加えて揉み込んでも大丈夫です。このように汚れ落としの下処理をした後に通常通り洗濯機に入れて洗ってください。
自転車の油汚れが服についた時にあると便利な道具
厄介な自転車の油汚れですが実はおうちにあるもので処置ができます。
それは
- 台所洗剤
- 固形石鹸
- メイク落とし(オイル、シートいずれでも)
です。台所洗剤と固形石鹸で洗濯前の下処理、そしてメイク落としでは外出先でも応急処置ができます。
メイク落としは油分を含んでいる化粧品を取るためのものですのでその性質を他の油汚れに応用することができます。
これで、通常の方法では落としきれない汚れをあらかじめ取って通常の洗濯で仕上げることができます。
自転車で通勤、通学なさる方は普段の荷物に加えて、メイク落としシートを持ち歩けばお出かけ先でシミに困った場合の対応ができますね。
自転車の油汚れが服についた時に注意すること
自転車の油汚れが服についたときに1番注意することは先にも書きましたが「あわてて水洗いをしようとしないこと」です。
「水と油」と例えられるように洗剤の仲介がなければ両者は決して混じり合うことがないので水単体では油汚れに対して役に立ちません。
油はどのような条件で分解されて落ちるのかよく理解することが大切です。
自転車の油汚れが服についた時の対処法
ここでは応急処置について説明します。台所用洗剤、またはクレンジングオイルまたはシートを用意し汚れている箇所の裏にハンカチやティッシュなど汚れを写し取るものを当てます。
汚れている箇所に直接台所用洗剤がクレンジングオイルをつけます。その上からタオルで叩き、下のタオルやティッシュに移しとっていきます。
クレンジングシートの場合もゴシゴシこすらず叩くようにして作業してください。
汚れがある程度下のタオルに移ってしまえば(シートの場合はシートに移れば)水洗いして仕上げです。これで驚くほど目立たなくなるはずです。
自転車の油汚れが服につくのを防ぐには?
処置の仕方がわかったところでひとまず安心ではありますが「もとからつかなければ、汚れなんて落とさなくていいのに…」と思いますよね。
そもそも油汚れが服につかなければ処置すらもする心配をしなくて良いのですがそんな方法はあるのでしょうか?
チェーンに巻き込まれない服装を心がける
汚れを防ぐ大前提はチェーンに巻き込まないようにするということです。
自転車に乗る時をは裾の広がったデザインのパンツやひらひらしたスカートを履かないことが一番の対応策になります。それでもどうしても着なければならない時はあるでしょう。
どうしても汚れそうな服を着なければならない時は?
汚れない服を着ることがベストな対策だとはいえどうしても仕事の都合や用事があって裾のひらひらした服を着なければいけない時もありますよね。そんなときのおすすめ対策をお教えします。
・裾の広いパンツなら裾バンドをつける
パンツスーツで自転車に乗るときはベルト状になったサイズ調整可能な裾バンドがおすすめです。
膝の動きの妨げにならない程度に足首に巻きつければ足さばきを気にするストレスがかなり減ります。
・フレアスカートはお尻の下にまとめる
スカートの時、特にフレアスカートは生地も薄い上に面積も広くてチェーンに巻き込まれる危険性が大変高いのでできるだけサドルとお尻の間にスカートの生地をまとめその状態を固定するように上から乗ってください。
そうすると巻き込みの危険性が格段に減り、快適に自転車をこぐことができます。
自転車へする巻き込み防止対策は?
自転車側の対策としては「チェーンカバー」をつけることです。最初からついている仕様であれば問題は少ないのですがデザイン重視のものですとついていない場合があります。
これは自転車店やオンラインショップでも取り扱いが豊富にありますのでご自身と自転車のために、ぜひ取り付けてください。
型番を調べて合うものを探せば服装を過剰に心配せず、ストレスなく安心して乗ることができます。
チェーンリングカバーをつければチェーンと服が直接触れ合う事はありませんから油汚れが飛び散る確率も格段に減ります。
また、雨風から守ることでチェーン自体の劣化も防げますし頻繁なメンテナンスからも開放されますので長期的に見てもメリットが大きいのです。
対策をしっかりして快適な自転車ライフを!
油汚れがつかない乗り方をマスターしておけば汚れる心配もせずにすみますし、もし万が一油汚れがついても慌てずに取る方法を知っていれば安心して通勤通学、お買い物に行けますよね。
ぜひ汚れの落とし方、汚れにくい乗り方を身につけて快適に自転車を使ってください。