スポンジではなく、クレープが何層も重なってできているミルクレープ。最後まできれいに食べきるのはかなり難しいですよね。
また、クレープが層になっているがゆえにどう食べるのが正解なのか知らないという人も多いのではないでしょうか。この記事では、そんなミルクレープの正しい食べ方を紹介していきます。
目次
正しいミルクレープの食べ方
ミルクレープの食べ方には、きまったルールは基本ありません。代表的な食べ方は下記の3パターンです。
横にたおしてフォークで切る
食べる前に、あらかじめ倒してから切り分けることにより、クレープがずれたりクリームが飛び出したりすることを防げます。クリームだけでなくフルーツなどが挟まっている場合もかなり食べやすくなります。
層の半分くらいまでフォークで刺す
ケーキを倒さずにそのまま食べる場合、どうしても上から下まで一気に刺してしまいたくなります。
ですがそうすると、ミルクレープの場合はクレープの層がずれたりクリームが飛び出たりと、ケーキが崩れやすくなる原因にもなってしまいます。
そこで、下までではなく真ん中くらいまでフォークで刺して少しずつ切って食べると、ケーキも崩れにくくなり、ストレスなく食べられます。
フォークに1枚ずつ巻き付けて食べる
クレープの層を1枚ずつはがし、フォークにくるくる巻き付けて食べる方法があります。この場合はケーキも倒さずに型崩れもせずに食べられます。
1枚ずつ地道にはがすため少しずつしか食べられず時間もかかりますが、他のケーキには絶対にできない食べ方ですよね。
海外のミルクレープの食べ方
海外ではミルクレープはどのように食べられているのかというと、実は日本ほどメジャーなケーキではないようです。なぜなら、ミルクレープは日本発症のケーキと言われているからです。
ミルクレープは、「ミル クレープ(千枚のクレープ)」というフランス語の名前ですが、日本のケーキ屋さんが開発し、大手カフェチェーンが全国に広めたことにより有名になりました。「ミルク+クレープ」の合体ではないんですね。
そのため、あまり海外では食べられることは多くないようですが、お隣韓国などは文化を輸出入しあっていますのでミルクレープも広まっています。韓国では、1枚1枚はがしてくるくるフォークで巻く食べ方がメジャーです。
その他の国では残念ながらあまり有名ではありませんが、食べる場合は上記の3パターンの他、そのままかぶりつく、という方法もあるみたいです。日本ではお皿に乗って出てきますので、あまりできない方法ですね。斬新です。
ミルクレープを食べるときの注意点やマナー
決まったルールはないとはいえ、最低限のマナーとしては、やはり周りからみて汚いのはよろしくないです。ですので、崩れたり、断面がきれいではなかったりするのはマナーとしては良いとは言えませんね。
この観点からいうと、そのまま上から下までフォークで刺すと崩れやすいのであまりお勧めではありません。
また、1枚1枚はがす食べ方も、クリームが露出してしまいケーキの見た目はあまりよくないため、日本においてはあまりマナーが良いとは言われないようです。崩さずきれいに食べるのがマナーとなります。
ミルクレープの食べ方による味わいの違いについて
クレープとクリームが層になっているため、切って食べるかはがして食べるかにより味わいは異なります。
普通に切って食べる場合
層の重なりを楽しめるため、クレープとクリームの味わいをしっかり感じられます。また、重なったまま食べるため食感も楽しめます。
1枚ずつはがして食べる場合
上からフォークを刺さないため、断面が固くなることがありません。また、空気に触れる面積が大きいため軟らかくなります。
加えて、1枚ずつ少しずつ食べるため、ゆっくり味わえるため、満腹感も得られやすくなります。
その他のケーキの正しい食べ方について
ミルクレープ以外のケーキの正しい食べ方も紹介していきます。
ミルクレープのような少し特徴的なケーキ以外にも、ショートケーキやチーズケーキなどオーソドックスなケーキを食べる際に当てはまるマナーです。こちらもポイントは、「崩さずきれいに」です。
フィルムをフォークで巻きとる
ケーキを食べるときに最初にすることと言えば、保護フィルムをはがすことです。早く食べたい勢いでそのまま手ではがしてしまいたくなりますが、そこはぐっと我慢し、フォークで巻きつけて取るのがマナーです。
フィルムの端の部分にフォークを挟み、内巻きにくるくるはがすことで、クリームなども手につくこともなくきれいにはがすことができます。
カステラの上下の紙についた砂糖のかたまりのように、実はここにおいしい部分がくっついている、というのもフィルムではありますが、もちろんマナーとしてはこのままフィルムについたクリームをこそげとったりなめたりするというのもアウトです。
おいしいしもったいない、ということもありますがマナーとしてお行儀はよくありませんので要注意です。
食べ始める方向について
ケーキにもいろいろな形がありますよね。それぞれ下記のような順番がマナーとされています。
- 三角のケーキ:三角のとがった部分から食べ始める
- 丸いケーキ:手前から食べ始める
- 四角いケーキ:向かって左側から食べ始める
どの場合も、相手になるべく断面が見えないようにして食べるのがマナーとなっています。
フォークで食べるときもあまり大口にならないようにする、崩れそうな場合はあらかじめ倒すことにより、きれいな食べ方をすることができます。
ケーキの上に載っている装飾をさらに移してから食べる
ショートケーキのイチゴなど、もはや主役ともいうべき装飾のフルーツたち。そのままフォークでザクっと刺してしまいたくなりますよね。
ですがここでケーキの上にあるままザクっといってしまうと、ケーキに圧がかかって崩れやすくなってしまいます。それを防ぐために、フォークで刺す力を加える前にケーキからおろしてお皿に移してから食べるときれいに食べることができます。
まとめ
ミルクレープの食べ方は基本的には自由!
ですが、他のケーキも含め、「きれいに」「崩さず」「スマートに」という食べ方を注意することで、より大人の食べ方に近づけます。他の人と一緒の時などは、マナーにも注意して、おいしく楽しく食べていきましょう。