冬といえば「生牡蠣」!身の締まった牡蠣がとっても美味しい季節ですね。生牡蠣が大好きなわたしは、冬が待ち遠しくて仕方ありません。ですがご存知の通り、生牡蠣は海産物であり生もののため、残念ながらあまり長く保存することができません。
しかも少しでも古くなると、食中毒にかかりやすく注意が必要な食材でもあります。そんな生牡蠣ですが、しっかり知識を持って正く保存すれば少しでも長く、安全で美味しく食べることができるので、今回は生牡蠣の正しい保存方法をご紹介したいと思います。
目次
生牡蠣の保存方法は?数日経っても新鮮なまま美味しく食べるには
生牡蠣の保存期限は「水揚げされてから最長でも5日以内」と法で定められています。ですので、生で牡蠣をいただく場合は5日以内に食べるようにしましょう。スーパーなどで売られている生牡蠣に記載されている賞味期限も、こちらが目安になっています。
では知人から牡蠣を頂いたりなど、殻ごと生牡蠣を譲り受けた場合はどうしたらよいのでしょうか?そのような場合もふまえつつ、保存方法についてご紹介していきます。まずは冷蔵保存の場合です。数日冷蔵庫で保存する場合は、殻つきとむき身(殻をとっているもの)で保存方法が異なるので注意してくださいね。
殻つき生牡蠣の冷蔵保存方法
1.約3%の塩水(水100ml : 塩3g)を粗塩で作る。できれば粗塩が好ましいですが、無ければ普通の塩でもOKです。
2.殻つき生牡蠣を、そのまま殻ごと塩水に浸ける。
3.キッチンペーパーを同じ塩水で湿らせ、殻ごと牡蠣を包む。
4.殻の膨らんでいる部分を下にし、重ならないようにバットなどの平らな容器に並べる
5.ラップをかけ、冷蔵庫で保存。この時、ラップをピッタリかけて密封しないように!!少し隙間を作ることによって牡蠣が呼吸でき、鮮度が長もちします。平坦なところに置くようにしてくださいね。
むき身(殻なし)生牡蠣の冷蔵保存方法
・未開封のものは、そのまま冷蔵庫で保存。
・開封してしまっているものは、袋に入っている塩水(殺菌海水)と牡蠣を一緒にタッパーなどの容器に入れ、冷蔵庫で保存。
ちなみに、殻つきのほうが鮮度が保てるように思われがちですが、実は殻を剥いてしまったほうが、少しだけ長保ちすると言われています。
生牡蠣を冷凍保存することは可能?その方法とは
牡蠣は冷凍保存することができます。冷凍した場合、どちらも賞味期限の目安はおよそ1ヶ月。こちらも殻つき、むき身の保存方法が異なるので、それぞれご紹介します。
殻つき生牡蠣の冷凍保存方法
1.殻がついたまま、流水できれいに洗う。
2.キッチンペーパーなどで水気をしっかり拭き取る。
3.ジップロックなどで密封し、冷凍庫へ。
むき身(殻なし)生牡蠣の冷凍保存方法
・未開封のものはそのまま冷凍庫へ。
・開封済みのものは、流水で牡蠣を洗って1つずつラップで包み、さらにジップロックなどで密封し冷凍庫へ。
冷凍した生牡蠣の解凍方法は?賞味期限はどのくらい?
冷凍した生牡蠣は、殻つき、むき身どちらも1ヶ月が目安です。冷凍してしまえば他の生鮮食品と同じくらいの期間、保存することが可能です。
冷凍殻つき生牡蠣の解凍方法
1.殻ごと流水で洗う。
2.電子レンジで加熱。複数加熱するときはひとつずつ触れないように離して加熱すること!
3.牡蠣の殻が開けばOK。大体500Wで1個あたり1分。(複数の場合は、1分×個数)
冷凍むき身(殻なし)生牡蠣の解凍
1.未開封のものは、袋に入れたまましばらくぬるま湯に浸けて解凍させる。ラップでくるんでいるものは自然解凍させる。
2.解凍してきたら、流水で洗う。
3.キッチンペーパーで水気を取る。
ここで注意なのですが、一度冷凍した牡蠣を食べる際は、必ず火を通すようにしてください!
うっかり賞味期限が切れてしまった場合、食べても大丈夫?!
1日2日くらいなら大丈夫、と言われていますが、牡蠣はご存知の通りノロウイルスをはじめ食中毒をおこしやすい(しかも食中毒になったら症状が重い)ので、諦めたほうが無難です。ですがどうしても食べたい場合は必ずしっかりと加熱して食べて下さい。
売られている生牡蠣は「生食用」と「加熱用」がありますが、たとえ「生食用」であっても賞味期限が切れてしまったら生で食べるのは控えるようにしてくださいね。
もしも期限内に食べれそうにないと前もってわかっていたら、早めに冷凍保存しておくことをオススメひます。
まとめ
生牡蠣を新鮮で美味しく食べるには‥
・殻つきかむき身、開封してしまっているか未開封かなど、それぞれ状況に合った保存方法で保管すること。
・生の状態では必ず5日以内に食べること。
冷凍で長期保存した牡蠣は‥
・1ヶ月以内を目安に食べましょう
・冷凍したら必ずしっかり加熱して食べること。
生牡蠣は美味しいですが、少しでも古くなったり傷んでしまったものを食べると大惨事を引き起こしてしまう可能性がありますので、正しい方法で美味しくしっかり長持ちさせて、この冬も美味しい牡蠣料理を頂きましょう!!
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