【テレビが勝手につく原因】 考えられる9個の可能性と対処法

もしもスイッチを押してもいないのに、突然テレビがついたら、あなたはどうしますか?

「そんなことあるわけないでしょ!」と思う人も多いでしょう。なぜなら、滅多に起きる現象ではないからです。

この記事では、テレビが勝手につく原因、対処法、盗聴器や地震など特殊なケースなどについて紹介します。

テレビが勝手につく原因と対処法は?

本来、テレビが自分で考えてON/OFFを選択することはありません。考えられるテレビが勝手につく原因は、以下の9つに絞られます。

① 外部電波

普通、主電源が入っている場合、電源のオン/オフはリモコンで行います。

日本のリモコンの大半は赤外線を利用していますが、まれに電波を利用しているものもがあります。

赤外線方式の場合は家の壁を突き抜けることはありませんが、電波は壁を突き抜けます。

もしも外部にリモコンの電波と性質が似ている電波があった場合、テレビが反応する可能性があります。特に違法な電波が近くにある場合が考えられます。

■対処法

総務省の電波障害担当部署に連絡しましょう。違法無線が原因だと、解消されます。

【総務省】http://www.tele.soumu.go.jp/j/material/commtab1.htm

② ご近所の同メーカーリモコン

同じメーカーのテレビをご近所の方が使用している場合に、その方のリモコン電波を感知してテレビがつく可能性があります。

この場合、テレビがつくだけでなく、チャンネル変更や音量調整も干渉されますので、頻繁に起こります。

■対処法

そのご近所の方が使用しているリモコンを確認させてもらいましょう。確認するのが難しければ、テレビの場所や向きを変えるか、主電源を切るしかありません。

③ 自分でタイマー設定していた

気がつかずに自分でタイマー設定してしまう場合も考えられます。

自分でなくても、家族の誰かがリモコンをいじっているうちにタイマー設定して、自動的に電源オンする時間を指定してしまうケースもあります。

これはテレビが勝手についた後では確認できず、原因の特定は不可能なので対処法はありません。

④ 人感センサーが反応する

人感センサーとは、テレビの電源が長時間オンの状態で、近くに人がいないことを感知すると自動的に電源をオフにする機能です。

そして、人がテレビの付近に再びあらわれると電源が自動的にオンになるという仕組みです。あくまで、人感センサーでオフとなったテレビの場合ですが、近くの動く物や温度を感知して突然電源が入ることがあります。

■対処法

人感センサーの設定確認をして、設定を解除すれば解消します。

⑤ リモコンの故障

リモコンを水に濡らした場合の故障で、誤作動を起こすことがあります。

■対処法

テレビのリモコンの電池を抜いて手動にするか、DVDなど他のリモコンを代用してみましょう。解消したらリモコンの故障が疑われます。リモコンを買い替えるのも良いですが、結構高価です。

⑥ 家電製品のリンク連動機能

家電製品がリンク連動機能で他の機器とつながっている場合、連動して電源が自動的に入る場合があります。

■対処法

連動機能の設定確認をしてください。設定解除で解消します。

⑦ 電力会社の瞬時電圧低下

電力会社の「瞬時電圧低下」に反応し、家電製品の電源が入る場合があります。

「瞬時電圧低下」とは例えば、電力会社の送電線に雷が落ちた場合などに、瞬間的に電圧が下がる現象のことです。

一瞬暗くなりますが、本当にあっという間もないくらい一瞬ですので気がつかない場合もあります。

■対処法

瞬時電圧低下の発生状況は、電力会社へ問い合わせることで日時などを確認できます。しかし、瞬時電圧低下によるテレビや家電製品の反応を防ぐのは不可能です。

⑧ 本体の故障

これは確率としては低いケースですが、「本体の故障」が原因で勝手についてしまうという現象が起きます。テレビの本体は高機能なマイコン仕様になっています。

そのため、リモコンの光を感知するセンサーに異常があった場合や、待機状態で非常に小さな異常電流が流れて内部回路の異常が発生した場合などに、勝手につくことはありえます。

この「本体の故障」が原因であれば、対処法はありません。

⑨ 違法電波

これは非常に稀にあります。①の外部電波と似ていますが、「違法電波」を垂れ流しながら移動する、大型トラック・ダンプカーなどの影響で、テレビが勝手につく、というケースです。

相手は移動しているので、特定は難しく、規則的な再現性もありません。

したがって対処法もない状態です。待機状態にしないで、主電源を切るようにするしかないでしょう。

 テレビが勝手につく理由として盗聴器の可能性は考えられる?

盗聴器の影響でテレビが勝手につく可能性は基本的にありません。なぜなら、盗聴器の電波はテレビの電源操作の電波とは全く異なるものだからです。

ただしテレビをつけている時にノイズが入ったり、固定電話やラジオに雑音が混じったりした場合は、盗聴器が何者かによって仕掛けられている可能性があります。

もし心当たりがある方、盗聴器のリスクを完全になくしたい人は、身に覚えがないコンセントなどを確認することをお勧めします。

それでも気になるようであれば、この機会に一度チェックしてみると安心です!

テレビが勝手につく理由として地震の可能性は?

「緊急地震速報」が流れると、テレビの電源が入るといった説を聞くことがありますが、「緊急地震速報」でテレビが勝手につくことはありません。

しかし、「緊急警報放送」というものがあります。「緊急警報放送」は、法律で定められた放送です。

気象庁と内閣府と地方自治体が情報発信しますが、大地震のほか、津波警報が発信された場合に主にNHKで放送されます。

この緊急警報放送の場合は、テレビの電源が自動的に入ります。ただし、テレビに「緊急警報放送」で「電源自動オン」の機能があった場合に限られます。

また、機能がついていても、購入後に設定をしないと自動的に電源オンにはなることはありません。

まとめ

テレビが勝手につく原因は様々です。近年、テレビは高機能化されていますので、いちいち電源コードを抜くようなことをしていません。

四六時中待機状態になっていることで、勝手についてしまう現象が起こりやすくなっています。

夜中にテレビが勝手につくのがどうしても気になってしまう方は、電源コードから抜いておきましょう。安心してぐっすり眠ることができますよ。

テレビの機能がとっても便利になってきている反面、使いこなしていない機能がたくさんあることも事実です。

無駄とまではいえませんが、一度ご自宅のテレビにどんな機能が付いているのかこの機会に見直してみてください。

それぞれご自身とご家族に合った機能を活用してこその高機能テレビですので、大切にお使いください。