【豆乳が固まる理由】飲んでもいいかの判断と対処法

あなたは豆乳好きですか? 最近は、豆乳にもいろいろな種類があります。コーヒー味やフルーツ味を含めると、20種類くらいスーパーに並んでいます。

牛乳アレルギーの人が増えていますので、その代用品として、飲んだり、料理に使ったりしている人が多いようですね。

しかしこんな便利な豆乳が、ある日冷蔵庫を開けたら「固まってる!」という経験をした方はいませんか?

まだ賞味期限前だというのになぜ?と疑問に思われたかもしれません。

この記事の中では、どうして豆乳が固まるのか?どうすれば固まることを防ぐことができるのか?などの疑問にお答えします。

豆乳が固まるとどんな状態になるのか

豆乳が固まるといっても、経験したことがないとイメージがなかなかわかないことでしょう。

まず、豆乳が「固まった」状態を見極めることが大切です。

固まった状態の見分け方

豆乳が固まった、と思う場合には次の2種類のケースがあります。 第一に、大豆の成分が分離しているケース、第二に、腐敗しているケースです。

豆乳が固まるケース1:大豆成分が分離している

第一のケースは、例えば豆乳をカップに注いだときに、白い浮遊物が浮いて見える場合です。

これは大豆の脂肪分が浮いているもので、クリーム分離と呼ばれる現象です。

時間が経つと大豆に含まれる脂肪分が分離してきますが、品質に異常はありませんので、飲む前によく振れば大丈夫です。

豆乳が固まるケース2:腐敗している

第二のケースは、容器の底にドロドロっとした固まりがあった場合です。

普通、豆乳はミルクのようにさらさらとして、ちょっと茶色がかった液体の状態です。にがりを入れたわけでもないのに、豆腐のように固まることはありません。

もし、そのような沈殿物の状態であった場合、腐っている可能性を考えましょう。

豆乳が腐ったかどうかの見分け方

豆乳の腐敗の見分け方1 「臭い」

豆腐も傷んでくれば臭いが変わります。豆乳も似ていますが、腐敗が進むとまず酸っぱい臭いがし始めます。ちょっと変な酸っぱい臭いがすると思ったら、飲むのをやめておきましょう。

さらに傷みが進むと、悪臭に変わります。すぐに「うわっ!」と驚く臭いに気がつきます。これは完全に腐敗している証拠ですので、廃棄するしかありません。

豆乳の腐敗の見分け方2 「味」

ここまでで、豆乳の固まりが安全なのか、腐敗しているのか、大体判断できるでしょう。

でも、賞味期限前なので、そんなバカな!と思う場合は、味を確かめると良いでしょう。

まず口に含んでみて、酸っぱかったらアウトです。「腐っている」と考えて廃棄しましょう。

しかし、最近はいろいろな味をつけた豆乳がありますので、酸っぱくても「レモン味だったかな?」と思うかもしれません。

腐っている場合、豆乳本来の味がしなくなりますので、「いつも飲んでいる豆乳の味と違うな」と感じたら、十分に気をつけましょう。

豆乳の腐敗の見分け方3 「体調」

臭いにも味にも気がつかなかった場合、飲んだ後の自分の体調が、豆乳が傷んだかどうかのバロメーターとなります。

本当に腐った豆乳を飲んだら、腹痛と嘔吐に襲われます。

こうなったら、「飲むんじゃなかった!」と後悔しても仕方ありません。飲む前に気がつきましょう!

豆乳が固まる理由

豆乳が固まってしまう理由として、雑菌の影響があります。

空気中にはさまざまな目に見えない雑菌が存在していますが、それらの雑菌が開封後に豆乳に入り、固まってしまう原因になることがあります。

また、冷蔵庫内の雑菌、直接容器に口をつけて飲んだことによる口内の雑菌が混入することもあります。

雑菌が混入すると、まず豆乳に含まれるたんぱく質などが分解され、凝固、酸化や異臭、味の変化などが発生します。

また、冷蔵庫の中に発酵食品(ヨーグルト、漬物、納豆など)があると傷みやすくなるという報告もあります。

豆乳が固まっても飲める?

豆乳を開封して、しばらく冷蔵庫に保存しておいた場合も、飲む際には必ずよく振って、一度カップに注いでから飲むようにするとよいでしょう。

もし、ドロッとした固まりが出てきたら、要注意です。凝固が始まった豆乳は、品質劣化が進んでいる状態だと言われていますので、飲むのはやめましょう。

見た目は変だけど臭いも味も変化を感じない、と思ったとしても、豆乳が腐敗を起こしている状態と考えられます。

飲んでしまうとお腹を痛めたりする原因になりますので、飲むことはお勧めしません。

また反対に、見た目はサラッとして変化がなくても、口に含んだときに酸っぱ味や苦味などがある場合、同様に品質劣化が考えられますので、飲むのを中止するほうが賢明です。

豆乳が固まるのを防ぐ方法

豆乳が固まるのを防ぐには、まずメーカーの保存方法に従うことです。

開封前なら常温(直射日光を避けた涼しい場所)で賞味期限まで保存が可能ですが、開封後は冷蔵庫で保存(10℃以下)し、2~3日を目安に飲むように勧められています。

また、できる限り発酵食品の近くに保存しないことも有効かもしれません。

たとえ冷蔵庫に保存し、2~3日以内であっても固まりができることがありますので、開封したら早めに使い終えるのがベストの方法でしょう。飲むだけではなく、料理にも使用するように工夫することも必要ですね。

まとめ

・豆乳が固まるのは、傷み始めている可能性が高いので飲まないこと。

・豆乳が固まったら、もったいないと思わずに廃棄する。

・開栓後は賞味期限に関わらず、早めに使い終える。

牛乳が飲めないお子様がいる場合の代用品として、豆乳はとても便利です。

最近ではライスミルクやアーモンドミルクなど、いろいろ販売されていますが、飲用にも料理用にも使用できる豆乳は常備しておくと良いですね。

未開封なら数ヶ月保存ができます。開封したら早く使う、というのが基本です。そんな基本を守り、栄養価の高い豆乳を美味しくお召し上がりください。

少しでも長持ちさせながら飲みたいという方は小分けのパックがおすすめです。